がんになっても -がんの治療を、その人「らしい」生活のなかで。-

アストラゼネカ

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乳がん・前立腺がん・肺がんを中心に患者さん・ご家族の体験談、高額療養費制度などの情報を紹介

私からのメッセージ

高垣 忠一郎さん
私のがんは、何かに気付かせるための神様からの贈り物。

Vol.3 自分が大事にしていることを譲らず「自分らしく病気と向き合う」ことが生きる力になる

病気は自分を変えるチャンス。

手術後はちょうど大学院で対人援助の専門家を育てる新設の科をスタートさせたタイミングと重なり、病気ばかり気にしてはいられませんでした。手術後の一時的な後遺症で起こる尿漏れ。パンツ型のおしめをして教壇にあがるのですが、講義中にも安心して漏らすことができました。むしろ楽しんでいましたよ(笑)。

心配していた男性機能は少し低下しましたが、勃起はするしオーガズムもある。でも性的な欲求の形が変化して、これまで考えてきた性の力タチにこだわらなくなった。その先に新しくて曲豆かな関係があるような気がして、それが構築できる方が嬉しいと思うようになりました。再発予防の目的でホルモン療法は継続していますが、副作用でおっぱいが大きくなり、乳首が黒ずんで女性化しているのは確かです。今は経口剤をー日3回服用していますが、副作用は気になりません。

学生たちから先生変わったな、とよく言われるんです。「角が取れ丸くなった、でも隙だらけやで」と。そんな学生たちが可愛くてしょうがない。研究室で一緒に酒を飲んでいても、おっぱいを飲ませている母親の気分になる。それを言うと学生たちは「ゲッ」つて吐く真似をしますけど(笑)。

生きがいを持てる場ができたらいいと思う。

最近、座右の銘にしているのが、曹洞宗安泰寺の故内山興正老師の「3つの絶対事実」という言葉です。「人間は必ず死ぬ」「自分の人生は自分しか生きられない」「命はみんな繋がっている」というものです。一度、PSA値が連続して上昇し再発の兆候があったのですが、放射線治療で落ち着きました。考えれば良いことも悪いこともすべてこの「3つの絶対事実」の範時に収まってしまう。面白い ですね。おかげで「自分らしさ」を失うことなく、人生を楽しんでいます。

がんになって後悔しているか、とよく聞かれますが、「いや、ちっとも!おかげで本も書けた、いろんな人にも会えた、人生について考え直す機会を得られた、人生を深められた…」と答えています。こういったがん体験を自由に話せる場があったらいいですね。たとえば共通の問題によって繋がった「問題縁」でできた自助グループの会のようなもの。ひとりで思い悩まず、人に話すことで気持ちを整理することができる場です。しかもそこで語る自らの経験は、同じくがんで不安な気持ちでいる人たちにとって貴重な情報で、きっと生きがいを感じることができるはずです。

皆さまの体験が誰かの生きる力になります

「自分らしくがんと向き合う皆さんの姿、想い」
「患者さんからご家族への想い」「ご家族から患者さんへの想い」

このようなテーマで皆さまからの
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