悪性リンパ腫の体験談

悩みや不安を抱えたときにどのようにがんと向きあえばよいのか。
自分らしくがんと向きあう患者さんやご家族の体験談・メッセージなどをご紹介します。

みなさまの
体験談
家族
  • がんの治療を終了し、定期的な検査通院中

悪性リンパ腫 39歳 男性 

4年前に睾丸が腫れ始め一週間我慢しましたが熱を持ち始め泌尿器科で見てもらった結果、クラミジアと診断され2ヶ月通院しましたが、まったく治らず、たまたま先生が違う人でもう一度再検査した結果、悪性のリンパのがんと言われ、2、3日後に睾丸を取る手術をしたのですが、レントゲンで背骨に転移してると言われ、手術の後に抗がん剤の治療になりました。そして先生に聞いたのが「薬が効かなかったら何時まで生きれる?」答えが半年と言われ頭の中が真っ白になり2、3日一人で泣き続けました。その日からがんとの闘いになり5ヶ月の入院でしたが無事に薬も効き腫瘍も小さくなり後は小さくなった腫瘍を取り検査結果ですべてがん細胞が死んでいたのでめでたく退院できました。

一言では言いきれない5ヶ月間でした。家族の愛、友達の愛、恋人の愛、先生と看護師の愛、そして同じ悩みを持ってる病室の仲間の愛のおかげでがんに勝てたのだと思います。今思えば入院中は後悔、不安、恐怖、悲しみ・・・常にありました。でも例えが悪いかもしれないですけど人生は全てギャンブルだと思ったんです。抗がん剤にしても手術の結果にしてもあてはまると思ったんです。「負けたら負けたらで仕方ない」と開き直って見ると精神的にも結構楽になったし、考え方も「生きてる間に何が出来るかな?」とか前向きな考え方になりました。

今闘ってる患者さんに言いたいのは、一度頭の中をリセットして、とにかく笑って、したい事、好きなことをして下さい。リセットをするのも大変です!でも周りの人たちも苦しいんです!!諦めたらそこで終わってしまいます!それが一番もったいないし後悔すると思います。とにかく頑張ってください。

勇気づけられた言葉、場面

(約束の虹)

何気なく過ごした日々の暮らしが切なくなる。

自分を責めても、何が怖いのか、辛いのか、解からなくなる。

冷たく静かすぎる一人の部屋で、一人声殺しうつむき泣き続けた・・・



時が止まるなら、涙も止まるかな?

時が戻るなら、夢も戻るかな?

僕が迷うから、君のすべてが涙で流れ落ちる。



本当の怖さは、命が消える事と思った。

本当の怖さは、大切な人と永遠の別れと気付いた。

幕が下り始めるような命に、初めて知った本当の怖さ。



後どのくらい、君に会えるかな?

後どのくらい、泣いて笑えるかな?

振り返るだけの悲しみの日々と涙を数えるだけ・・・



優しく強く僕の名を囁く声、

立ち止まろうとした僕に愛の光をくれた。



君に逢えるなら、僕のこの涙を、

明日逢えるなら、君のその涙を、

幕が下りる前に、二人の涙を永久の虹に変えよう。

約束するよ、ずっと、ずっと・・・

約束するよ、ずっと、ずっと・・・

だから、約束しようよ、二人の約束を、

もう泣かないで、つないだ手の温もりを思い出に変えないように。