乳がんの体験談

悩みや不安を抱えたときにどのようにがんと向きあえばよいのか。
自分らしくがんと向きあう患者さんやご家族の体験談・メッセージなどをご紹介します。

みなさまの
体験談
患者
  • がんの治療を継続中

乳がん 42歳 女性 自営業

2006年の年末、左腕のリンパが痛くマッサージが出来なかったのでおかしいなと思っていました。左胸にも気になるしこりがありましたし・・・病院に行ったほうがと進められましたが仕事が忙しく引き伸ばしていました。2007年2月に主人がマンモグラフィー検査の予約を取ってくれたので検診を受けると乳がんらしいという返答。エコー、CT、細胞診と受けマンモグラフィー検査から約1ヵ月後、乳がんと診断されました。温存だと思っていました。簡単に考えていたんです。乳がんと診断された時は『なんで?なんで私が??』と思ったし、どうしていいか分からなかったんです。

私は小さいですがお店を経営してます。オープンして2年経ったばかりで・・・・とにかく入院まではお客様に公表して同情をかってでも商売しようと思いました。乳がんで有名な先生にも診ていただきました。ただ、大学病院という所は好きになれず、手術も随分先になるとも言われましたので最初に診断してもらった病院に決めたんです。長く付き合っていかなければならない病気だから冷たい感じの病院よりなんでも話せそうな病院がいいと思ったんです。

丁度、右腕のリンパも痛みだしたのでPET検査を受ける事にしました。そうしたら・・・・左リンパ節と右乳房にも腫瘍がみつかり、左乳房を全摘し、左リンパ節切除、右乳房は温存で腫瘍のみを切除しました。今も毎週抗がん剤を投与しています。仕事に完全復帰したのは退院から3ヵ月後の事でした。副作用もつらく身体が思うように動かない状態でしたが客商売ですので常に笑っていなければなりません。『なんでこんな身体になってまで働かなきゃならんのか・・・』落ち込む日は数え切れません。毎週の抗がん剤治療になってからは投与した日は休むようにしています。でも、お客さんに会うと元気になります。お酒も飲みますので肝臓の数値が上がったりとややこしいことは未だに続きますが、周りの人たちに励まされて今日まで頑張ってこれたと思います。

私の場合、ホルモン療法だけでは怪しいらしく、抗がん剤はほぼ一生続けましょうと言われています。毎週が隔週になり月に1度になっていくのでしょうが、打ち続けることで生きていられるならそれでもいいと思えるようになりました。こんな身体になっても働かなきゃいけないんじゃなくて、働ける身体にしてもらった事に感謝ですし、1人じゃないので頑張らなきゃいけません。疲れた時は休むようにして、気長に付き合っていかなきゃいけません。がんは身体の一部だと思っています。

勇気づけられた言葉、場面

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