乳がんの体験談

悩みや不安を抱えたときにどのようにがんと向きあえばよいのか。
自分らしくがんと向きあう患者さんやご家族の体験談・メッセージなどをご紹介します。

みなさまの
体験談
患者
  • がんの治療を継続中

乳がん 58歳 女性 会社員

2007年12月、ようやく最後の抗がん剤治療を終え「さあ、これでみんなと同じ生活ができる。そのうち髪も伸びてくるぞ」と張り切ったのもつかの間でした。
2月に風邪を引き、思い切り咳き込んだ途端に胸にズキッと突き刺さるような痛みを感じ、変だなあと思いながらも我慢していました。だんだん痛くなるので診察を受け、レントゲンや超音波の検査を受けました。結果は異常なし。念のため別の日にCTスキャンも受けましたが、それでも何も分りませんでした。
我慢しているうちに、いても立ってもいられないほど痛くなり、病院の救急外来へ駆けつけ、もう1度レントゲン撮影を受けましたがそれでも何も分りません。「骨折の可能性はあるけどね」と救急外来の先生に言われ、その日は座薬で痛み止めをして帰りました。しばらくは仕事を休むようにとのことでした。

(主治医)「なんともないだろう!……ストレスのせいだろう!」
(私)「本当に痛いんです。動くたびに痛むんです」
(主治医)「君は骨密度も高かったし、仮に放射線のせいで肋骨がもろくなったとしても、こんなに早く出てくるはずがないんだよ。普通は3、4年ぐらいかかるんだよ。ストレス科へでもかかってみたらどうだ?」
(私)「違います。機械的な痛みです。整形外科を受けさせて下さい」

整形外科からのアドバイスで骨シンチの検査を受けたところ、骨の異常が発見され、骨転移の疑いでさらにペットの検査を受けることになりました。そして検査の翌日、主治医の先生からの電話。
「ガンではなかった。やっぱり骨が折れていたんだよ」
体中から緊張が抜けていくような瞬間でした。
私の場合、放射線で肋骨がもろくなったところへ運動して体をねじったとき肋骨の一部がつかえたような感じになり、咳き込んだ時に思い切り力が加わって、真横に骨が折れてしまったのです。それで、いくら検査をしてもなかなか分らなかったのです。

折れたのは第6肋骨と第7肋骨。分るまでに約2ヶ月かかりました。その後もくっつきかけては離れ、くっつきかけては離れしています。1年以上たってもくっつかないので、最近ようやくビタミンなどを服用し始め、治りかけてきたように思います。油断大敵、今が一番大事なときです。

勇気づけられた言葉、場面

骨シンチで異常が見つかったとき、主治医の先生が以前「なんともないだろう!」と言ったことに関して「君には悪いことをした」と謝ってくれた事。「仮にがんの骨転移だったとしても、前向きに治療して行こう」という気になれた。

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