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皆さんからの体験談

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大腸・直腸がん

家族

大腸・直腸がん 59歳 女性 主婦

平成21年8月、主人の母が大腸がんで入院した。母は、おなかが張って苦しいのを便秘だとしか思っていなかったので、ぎりぎり我慢できなくなるまで病院へ行こうとしなかったのだ。

「腹水が溜まっていると言われた。あまり良くはなさそうだがその日は都合が悪いので、おまえが話を聞きに行ってくれ」 主人に言われて、私は一人で先生の説明を聞きに行った。

「小腸と大腸のつなぎ目のところからがんができていて、大腸全体に拡がっています。肝臓にも転移していて腹水が溜まっています。さらに腹膜にも転移しています。この状態では、手術も抗がん剤治療も、積極的治療は何もできません。今は、腹水を減らして少しでも本人が楽になるようにしてあげるだけです。早ければ1ヶ月、長く持っても今年の年は越せないでしょう」

「一人で聞くんじゃなかった」と思うほどの内容だった。あの、元気だった母が…もう、この次からどんな顔をして母の顔を見たらいいのだろう。  とりあえず母には腸の一部が癒着しているのだとだけ説明して、その治療をしているのだと伝えた。そのうち腹水が減って少し体が楽になってきたので、もう一度検査をした。

「今の状態なら、手術も抗がん剤治療も可能です。治るとまでは言えないが、うまくいけば1〜3年の延命もできるかも知れません。 お母さんにも大腸がんであることだけを伝えて、手術を勧めてみましょうか」と先生に言われて、先生から話してもらった。

 話を聞いた母は、意外にもしっかりした口調で「はい、がんばりますのでよろしくお願いします」と答えて「いや、がんばるのはこちらですよ」と先生に失笑された。

 手術は9月7日。待合室で待っていた主人と私は、思ったより早く呼ばれて先生の元へ行った。何か、ビーカーに入ったものを見せられる。白い粒々がいっぱい付いていて、それが全部がんだと言うことだった。

「とても、悪いところを全部取れるようなものではありませんでした。小腸から大腸へのバイパスを作るのがやっとで、そのために邪魔になる部分だけを取ったのがこれです。とにかく、食事だけはできるようにしてあげないと…」

 わずかな身内は別として、本人にも周囲の人々に対しても本当のことはとても言えなかった。私はすぐに会社を辞めた。母の治療が受け易いように。退院して家へ帰っても、家に楽にいられるように。そして、私自身もまだ乳がんの治療中なので、体に負担がかかり過ぎないように。

 だがまだ、望みを捨てたわけではなかった。もうだめだと言われても、何年も元気で生きている人なんて、聞いているだけでも何人もいる。母の体には大きな負担をかけることになると思うが、手術後も抗がん剤等の治療を続けること。そのことが、希望をつなぐ道だと思った。そして、母もまた意欲的に治療に取り組んでくれたのだった。

勇気づけられた言葉、場面

先生からの説明を聞いた母が、「はい、がんばりますのでよろしくお願いします」と、積極的に治療に取り組む姿勢を見せてくれたこと。

投稿時 :
 がんの治療を終了 

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