肺がんの体験談

悩みや不安を抱えたときにどのようにがんと向きあえばよいのか。
自分らしくがんと向きあう患者さんやご家族の体験談・メッセージなどをご紹介します。

みなさまの
体験談
患者
  • がんの治療を終了し、定期的な検査通院中

肺がん 58歳 男性 会社員

肺がんステージ3B(IIIB期)が発覚。その後左肺上葉摘出手術で現在に至る。
長い間咳が治らず、近くの病院でX線検査とCT検査を受け、医師より咳の原因は肺がんの可能性が高く紹介状を出すので早急に大きな病院に行くように伝えられました。突然の肺がん発症の現実は精神的に混乱し受け止めることが出来ませんでした。
それより以前に悪性リンパ腫になりその後再発して抗がん剤治療と自家造血幹細胞移植をしていました。がんの告知としては3回目でしたが、ほぼ毎月のように血液検査をしていたので、まさかの肺がんでした。その時点でがんは10cm以上とのことで私の人生も終わりなんだろうなと思いました。抗がん剤治療と放射線治療でがんを小さくしてからの手術でしたが、その道のりも色々な問題(糖尿病・動脈瘤・血球関係の数値の低さなど)があり、やっとのことで摘出手術にいたりました。

勇気づけられた言葉、場面

医師から抗がん剤治療を1回、放射線治療25回でがんがここまで小さくなるのは初めてですと言われ、カンファレンスでも拍手と歓声がでたほどと聞かされました。まだまだ神様が見捨てていないんだという気持ちを持ったのがよかったのかもしれません。また友人が見舞いに来て「顔色がいいじゃん。絶対に大丈夫だから春先にはゴルフをしようよ」と励まされ、私には明るい未来もあるんだと思いました。家族には治療後よくなったらハワイに行こうと持ち出しました。現実は厳しく、つらいことだらけですが、先を見据えて楽しいことを目標にするとモチベーションも上がり、早く治して健康になるぞと強く思う次第です。