甲状腺がんの体験談

悩みや不安を抱えたときにどのようにがんと向きあえばよいのか。
自分らしくがんと向きあう患者さんやご家族の体験談・メッセージなどをご紹介します。

みなさまの
体験談
患者
  • がんの治療を終了し、定期的な検査通院中

甲状腺がん 53歳 女性 主婦

数年前に心不全を患い、そのため毎月血液検査を受けていました。春くらいからカルシウム値が上がり始め、しばらく経過を見ましたが下がらず副甲状腺機能亢進症を疑われ専門医のいる病院で検査を受けました。その際に副甲状腺の腫瘍だけでなく、甲状腺に2カ所の石灰化した部分が見つかり、当初より手術を受ける予定の病院で、穿刺吸引検査を受けたところ甲状腺乳頭がんの診断を受けました。
心臓の疾患だけでなくがんも、と一時はかなり落ち込みました。しかし、自分なりにいろいろ調べ、過去に手術を受けた方の体験談を読んでそこまで恐れなくてもいいのではないかと気持ちを切り替えました。
長く私を診察して下さっている主治医の先生が、自信を持って紹介できるとおっしゃった執刀医の先生も患者の声にきちんと耳を傾けて下さる方で、安心して手術に臨む事ができました。手術も無事に終わり、時々喉が締め付けられるような感じもありますが、今は元気に日常生活を送っています。

勇気づけられた言葉、場面

コロナが猛威を振るっている昨今、入院した病院は手術の時も家族の面会が許されませんでした。手術室に向かう途中、名前を呼ばれるまで並んで椅子に座っていた時に、看護師さんが優しく背中を撫でて下さったのは一生忘れられません。術後に一晩過ごしたICUの看護師さんも、何度も背中や肩の痛みを訴える私に、嫌な顔一つせずに体の向きを変えたりタオルを背中に入れて少しでも楽になるようにしてくれました。