肺がんの体験談

悩みや不安を抱えたときにどのようにがんと向きあえばよいのか。
自分らしくがんと向きあう患者さんやご家族の体験談・メッセージなどをご紹介します。

みなさまの
体験談
患者
  • がんの治療を終了し、定期的な検査通院中

肺がん 58歳 女性 

2007年1月11日
ドックの要精密検査の通知を受け、検査した結果を聞きに病院へ。そこで、「肺がんの疑い、左上葉切除。」と言われ信じられなくて、セカンドオピニオンを希望。

1月15日
ネットで調べまくりセカンドオピニオンをお願いしたい先生への紹介状を希望する。初診は予約が出来ないとホーム頁にあったが、手術しなくても治るのではないのかとの希望を持ち、紹介状を希望する。

1月22日
紹介状と、その他資料を受け取りに病院へ。そこで、予約が出来ます。といわれ、即25日の9時を希望する。希望通りの受診決定。

1月25日
夫とともに受診。「ステージTb。左上葉切除。早く手術を。術後は、登山する事も出来るようになります。」といわれ決心する。その場で、岩手に帰って手術する旨を伝え、紹介状を書いていただく。予約を取ってもらったが、2時間半もかかり、不審に思う。担当者より次の説明を受ける。「その先生は、予約がいっぱいで、2月19日以降の診察しかできない。1日も早く手術しなさいといわれたということを、交渉して遅くなりました。1月31日午後3時診察です。」何と、ありがたい事かと感謝する。

1月31日
盛岡の病院で受診。検査をし、左上葉切除と同様のことを言われる。「手術日は、2月9日が空いている。しかし、そのための検査が出来るかな。」即、確認していただき、骨シンチが2月2日に出来るので、9日、手術予定で進む。その他の検査をその日夕方6時半までかかり、実施した。

2月2日
骨シンチ検査実施。

2月7日
手術のため入院。

2月9日
手術。9時から麻酔。10時手術開始。午後3時30分ごろ回復室に来たとのこと。実際は、4時間ちょっとの手術時間。出血153ccとのこと。ICUにはいる予定が、満室で入れなかったとのこと。

2月10日
土曜日にもかかわらず、先生方が3人回診。「術後の合併症予防のために立ってください。」といわれ、何とか立つ。室内を数歩歩く。自分でも信じられない。

2月16日
肺がん手術のための大きいほうの傷口の抜糸。(ドレーンの方はまだ抜糸せず。)

2月17日
退院。家が遠いため、車での移動がつらく、通常2時間30分のところを4時間近くかかって、帰宅する。とにかく、傷口というよりは体側や背中、乳房の脇や乳房の下が痛くてすぐ横になる。

2月22日
ドレーンを抜いた傷口の抜糸のため、通院。夫とともに行くが、やはり痛みが激しく、半泣きで受診。途中休み休み、何とか帰宅。 痛みを訴えたので、温シップ、痛み止め、咳止めの薬を1月分いただく。「温泉が効くようですよ。抜糸したので行かれてもいいのでは。」と主治医に助言される。夫は、1月経たたねば心配と、家で寝たり起きたりの生活。とにかく痛くて、夜も眠られない日が続く。

3月10日〜17日
1週間、温泉郷の源泉かけ流し、温泉療法士のいるホテルに滞在。1日3回の入浴が仕事で、食べる、眠るの生活。 2,3日で、あの信じられない痛みが軽減する。何より、夜眠れたのが嬉しい。話す声もはっきりし、咳が少なくなって、電話での声が聞きやすいと驚かれた。

3月18日から、22日にいたる。
家に帰ってからは、やはりあまり調子が良くない。痛みがあると、動くのが億劫になる。何より水に触ると、ざわざわというか、細かい針が刺さるような異様な感じがまだしている。痛み止めの薬は1日1回飲む事にしているので、まだたくさん残っている。先生からは「だんだん飲まなくするように。」と指導された。手術で完治する程度の肺がんとはいえ、術後の痛みはどうしてよいかわかりませんでした。退院後は普通の生活をしてくださいといわれても、もう少し、細かいステップで教えてもらえればやる気も出るのにという気持ちです。痛みについては個人差が大きいといわれました。今思い返して、1月間はとにかく痛みがあります。しかし、術後のように起き上がるにも物につかまる状態ではなくなりました。その後の1週間の温泉が効果的でした。家に帰り1週間生活しました。その後、再度別の温泉に1週間湯治を実施しました。現在家で静養中です。今2ヶ月を迎えようとしていますが、あの痛みが嘘のように軽減しました。

きっと元気になれると思っています・・・。

追)どうでもいい事ですが、手術傷の痛みというよりは、その周りというか左側がとにかく傷む。下着をまだつけられないのが悩みです。

勇気づけられた言葉、場面

痛く眠れない日が続く中、病院にて痛みを訴えたところ、主治医より「温泉が効くようですよ。抜糸したのでいかれてもいいのでは。」と助言をいただき、1週間の温泉療養に出かけました。

2,3日で痛みが軽減し、何よりも嬉しかったのは夜眠れたことです。そして咳がなくなり、声もはっきりするようになりました。