検査って?基本的な検査
マントル細胞リンパ腫(MCL)と診断するために、さまざまな検査が行われます1)。血液検査や画像検査で他の血液がんや悪性リンパ腫の可能性がないかを調べた後、MCLと診断するには、リンパ節などの病変の生検が必要になります1)。
マントル細胞リンパ腫(MCL)と診断するまでの一般的な検査の流れ


はじめに行われる問診や触診1,2)
受診時に、医師が症状などの聞き取りを行い、MCLの可能性を探っていきます。MCLの症状としてリンパ節やリンパ系組織の腫れが知られています。リンパ節がある首やわきの下、太もものつけ根などの腫れやしこりとしてあらわれるため、触って確かめることがあります。
問診では特徴的な全身症状がないか、リンパ節以外の部位にがんが広がることで起こる症状がないかを確認します。また、過去の病気や現在治療中の病気の有無、家族に血液がんの方がいないかなども聞かれることがあります。
腫れ・しこりがみられる
リンパ節とリンパ系組織

問診の確認事項:症状の有無
- 全身症状
-
- 発熱
- 体重減少
- 大量の寝汗(盗汗)
- リンパ節以外の部位でみられる症状
-
- 貧血
- 疲労
- 吐き気、嘔吐
- 食欲不振
- 腹痛
- 頭痛
-
めまい など

体験した検査について
- Aさん:
- 最初に受診した際に脾臓の腫れが触診で分かり、その時点で先生から「悪性リンパ腫が疑われます」といわれました。そのため、すぐに続けてCTなどの画像検査を受けました。
病状の判断に重要な血液検査1)
病状を判断する上で、血液検査は重要です。
血液検査で確認する主な内容
- 血液細胞の状態
- 白血球などの数や貧血の有無に加え、血球の形が正常かなどを調べます。
- 肝臓や腎臓の機能をはじめとした生化学検査
- 他の病気の可能性がないか調べます。
特にMCLではLDH(乳酸脱水素酵素)※の上昇を伴うことがあります。 - ウイルスなどの感染状態
- 悪性リンパ腫では治療時にB型肝炎ウイルスなど一部のウイルス感染が増悪することがあるため、ウイルスなどの感染の有無を確認することがあります。
※LDHは糖質をエネルギーに変えるはたらきがある酵素で、がん細胞の細胞質に含まれることが分かっています。
- 一般社団法人日本血液学会 編:造血器腫瘍診療ガイドライン第3.1版(2024年版).
- 永井正:図解でわかる 白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫, 法研, 2016.