検査って?生検せいけん・骨髄検査

マントル細胞リンパ腫(MCL)と確定診断するためには、がん細胞のある場所(病変部位)から組織を取り出して調べる生検せいけんが必要です1)。また、病変が骨髄に広がっていないかを確認する骨髄検査が行われることがあります。
これらは病理検査(採取した組織や細胞から、病気の原因を調べたり診断を確定するための検査)の一つです。

確定診断に必須の生検1,2)

患者さんの体の一部から組織を切除し、顕微鏡などで検査することを「生検」といいます。生検では、れた箇所を切除・採取し、細胞の形や性質を調べます。細胞を調べる際には、特定のタンパク質に色を付ける検査(免疫染色)や、特殊な機器を使って染色体や遺伝子を調べる検査が行われます。
MCLの確定診断を行うために、生検は重要な検査です。生検の結果が出るまで時間がかかる場合がありますが、治療方針を立てるためにも欠かせない検査です。

生検のイメージイラスト
MCL患者Bさん(70代男性)

体験した検査について

Bさん:
画像検査では悪性リンパ腫の診断がつかなかったため、生検をはじめとした検査を1週間入院して受けることになりました。生検では左の首から組織をとりました。他にも内視鏡検査など、毎日複数の検査を受けました。比較的自宅から近い医療機関でしたが、それでも通院で検査を受け続けるのは大変だったかもしれません。確定診断まで時間がかかったので、それまでは不安な日々を過ごしました。

マントル細胞リンパ腫(MCL)では
特定の染色体の異常がみられることが多い1)

MCLのがん細胞からは、多くの場合で特有の染色体(遺伝子)の異常が見つかります。これは「染色体転座 t(11;14)」と表記される、染色体の11番と14番の一部が入れ替わっている状態です。この異常により、がん細胞を増殖させるタンパク質が増えることが分かっています。

がんの広がりを確認する骨髄検査(穿刺せんし1, 2)

がん細胞が骨髄に広がっている(浸潤しんじゅん)かどうかを確認する検査です。うつ伏せの状態から骨盤の骨の骨髄に針を刺して骨髄液を採取します(骨髄穿刺)。採取した骨髄液は、生検と同様にさまざまな機器を使って調べられます。

骨髄検査のイメージイラスト
  • 一般社団法人日本血液学会 編:造血器腫瘍診療ガイドライン第3.1版(2024年版).
  • 永井正:図解でわかる 白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫, 法研, 2016.
MCL患者Aさん(60代女性)

体験した検査について

Aさん:
私の場合、悪性リンパ腫とは比較的早めに分かったのですが、そこから別の医療機関に転院し、複数の検査を受けた後にマントル細胞リンパ腫(MCL)と診断されました。また、治療を受けるために別の医療機関に転院したのですが、それぞれの医療機関で検査を受けなおす必要がありました。適切な治療を受けるために必要だと分かっていたものの、体力的にも金銭的にも負担に感じたことがありました。
MCL患者Bさん(70代男性)

体験した検査について

Bさん:
骨髄検査は痛いと聞いていたので覚悟していました。でも、主治医の先生がリラックスできるように「今、針が入ったよ」「もう少しだからね」など、常に声をかけてくれたので、思っていたようなつらさはありませんでした。