どんな治療がある?マントル細胞リンパ腫(MCL)の
治療:
限局期の方
限局期の方に行われる放射線療法(放射線治療)についてご紹介します。
初回治療の中心は放射線療法(放射線治療)1)
マントル細胞リンパ腫(MCL)の限局期と診断された方の多くは、初回治療として放射線療法が選択肢の一つです。体の外からがん細胞(病変)に向けて放射線を照射して、増殖を止めることを目指します。
また、放射線療法とあわせて薬物療法を行うこともあります。薬物療法には、主に注射薬の抗がん剤が用いられます。

放射線は少しずつ分けて照射する2)
放射線は正常な細胞にも影響を与えるため、少しずつ何回にも分けて照射します。病変以外への影響を避けるため、画像検査などの結果をもとにして放射線を照射する位置を慎重に確認します。また、固定具(首の場合、マスクのようなもの)を用いて照射位置がずれないようにすることがあります。
放射線療法は多くの場合、週末を除いて毎日行われ、2~4週間程度続けられます。

放射線療法の副作用
治療後すぐ起こるものと時間が経過して起こるもの2,3)
治療後すぐに起こる可能性がある副作用として、照射部位の皮膚の症状(赤みや乾燥)、倦怠感、味覚の変化、吐き気などが挙げられます。これらの副作用は、放射線療法が終了すると徐々に改善していきます。
また、治療を受けて時間が経過してから、晩期の副作用が起こることもあります。例えば、首のリンパ節の場合には、甲状腺機能の低下がみられることがあります。



- 一般社団法人日本血液学会 編:造血器腫瘍診療ガイドライン第3.1版(2024年版).
- 公益社団法人日本放射線腫瘍学会 編:放射線治療計画ガイドライン 2024, 金原出版, 2024.
- 伊豆津宏二 監修:血液のがんがわかる本, 講談社, 2023.