すい臓がんの体験談

悩みや不安を抱えたときにどのようにがんと向きあえばよいのか。
自分らしくがんと向きあう患者さんやご家族の体験談・メッセージなどをご紹介します。

みなさまの
体験談
家族
  • がんの治療を継続中

すい臓がん 32歳 

今年の3月、母親がすい臓がんと告知され、市立病院で手術しその後抗がん剤治療を受けて、余命は最初6ヶ月と診断されました。しかし、父親や兄の懸命な努力と知り合いの医者のアドバイスにより現在、再入院し、痛みを極力抑える治療を受けています。僕も仕事を続けて何とか母の治療の手助けをしたい思いで、少ない給料ながら自分ではがんばっています。ただ、母の痛みの辛さとどう向き合えばよいか日々悩み、自分も辛い思いがして耐え切れなくなるというか・・・気がつけば母の病院に行く足取りが重くなる一方です。でも日々祈る思いは強くなる一方です。これから先の人生は、自分らしく生きたいと心から願って、今後も強い人間に少しでも近づきたいと思うことで生きがいを見つけようとしています。ただこんな思いはなかなか知人に言っても通じないと思います。自分でも何とか悩みを打ち明ける機会を設け、自分自身を管理しないと気づかれしてしまいますし、人間であるから当然周りに当り散らしたくなる時期もあり、こういう時に何かしなければと思い書いています。

勇気づけられた言葉、場面

「家には絶対帰れるかね」

-時期は最初の病院で医師とはなかなか話す機会がなかったけれど看護師や検査技師技師の先生や親戚の人や親友からはとても励みになる言葉を貰ったり、言葉がなくても話を聞いて貰ったりした。その中で今一番励みになったのは女医の先生の一言で「家には絶対帰れるからね」と母に対して言ってくれたときその傍らにいたとき涙ぐみそうになりました。そして先生の自信をみて不安が少し和らいだ気がしました。