胆道がんとは?
1. 胆道について
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胆道とは?
胆道《たんどう》とは、肝臓でつくられた消化液「胆汁《たんじゅう》」の通り道のことで、体の右側から中心にかけて、肝臓や胃の裏側に隠れるようにして存在しています。
胆道は、部位によって胆管、胆のう、乳頭部の大きく3つの部位に分けられます。胆管は肝臓の中から十二指腸まで続く管で、長さが約15cmで太さが直径約7mmと、一般的なストローくらいのサイズです。胆汁は体内で脂肪の分解や吸収を助ける役割をしていて、ビリルビンという黄色い色素が含まれています。ビリルビンやその代謝物が便と混ざって排泄されるので、正常な便は茶色になります。
胆汁は肝臓の中でいくつもの細い流れとなり、やがて一本の大きな川となって肝臓の外へと排出されます。この川のことを胆管と呼びます。胆管は、途中で胆汁を凝縮させる“ため池”のような役割をもつ胆のうにつながりながら、河口にある十二指腸乳頭部という場所を目指します。胆汁は十二指腸乳頭部から十二指腸へと流れ込みます。
<参考文献>
がん研究会有明病院、ほか 編. 胆道がんの治療とケアガイド. 金原出版. 2013年. P10-11, 86.
監 修
神奈川県立がんセンター
総長 古瀬 純司、がん相談支援センター 得 みさえ