※本サイトに掲載している体験談は個々の患者さんのご経験をインタビューした

内容に基づき作成しています。病状や経過、治療への向き合い方などはお一人おひとり異なります。

Black Pug様のがんとの向き合いに関する体験談

Black Pug様のがんとの向き合いに関する体験談

肝切除などの治療歴があるBlack Pug様
肝切除などの治療歴があるBlack Pug様
Black Pug様
50代後半
同居家族:
一人暮らし
治療歴
同居家族:
一人暮らし
性別   :
女性
発症時年齢:
40代
現在の年齢:
50代後半
現在の職業:
自営業(発症時:自営業)
現在の状態:
経過観察中
既往歴  :
乳がん、子宮頸がん
※患者さんの名前は仮名です。
肝がんヒストリー
Black Pug様 肝がんの病歴
Black Pug様
がんとの向き合い
「心の変化」に繋がった
「体の変化」
がんとの向き合い
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 がんとの向き合い方で大きな転機となったのは、漢方内科に通い始めたことです。
 肝臓がんの経過が落ち着いてきた頃でも、不登校の息子に関して「将来どうなっちゃうんだろう?」というネガティブな考えは消えず、いつの頃からか、うつ気味の自分に気付く場面が増えていました。
 インターネットで「がん」「うつ」「体質改善」といったキーワードでいろいろ見ていると、漢方内科の先生の記事が目に入って。ここに行けばなんとかなるかな?と、ダメ元で訪ねてみたんです。そこで私は「現代型栄養失調」と診断され、食生活の改善を指導されました。この指導を忠実に守ることで体調が良くなっていったと思っています。
 そんな体調の変化は「心の変化」にも繋がりました。実感として自分の気持ちも変わっていき、前向きに物事を考えられるようになったんです。
 その中で、息子の不登校に対する考え方も大きく変わりました。「元のレールに戻す」のではなく「新しい道を探る」といった余裕ができました。その頃、息子がずっと乗りたがっていた大型バイクに乗り始めて、少しずつ外に出るようになりました。みるみるうちに元気になって、夜遊びまでするようになっちゃって(笑)。「バイクって、ひきこもりをも変えていく魅力があるものなんだな」と思ったら、私も一緒に走りたくなって、大型バイクの免許を取りました。息子と一緒にツーリングに行けたときは感無量でしたね。これは、体調と心の変化があったからこそできた新たな挑戦でした。
国立がん研究センター中央病院 肝胆膵内科長 奥坂 拓志先生
先生からの一言
医師 奥坂先生
 今回のケースでは、漢方内科に通うことで栄養状態の改善と将来に対する不安な気持ちが解消できて前向きになられたようですね。一方で、漢方の副作用でメインの肝臓がん治療ができなくなってしまうこともあるため、すべての方に当てはまるわけではない点には注意が必要です。あくまで「ひとつの選択肢」として参考になさるとよいでしょう。例えば、主治医から心理士を紹介され、時間をかけてお話を聞いてもらうことで、かなり良い方向にいかれる方もいらっしゃいます。まずは「いろいろな選択肢がある」ということを念頭に、主治医に相談してみることを検討してみてください。