※本サイトに掲載している体験談は個々の患者さんのご経験をインタビューした

内容に基づき作成しています。病状や経過、治療への向き合い方などはお一人おひとり異なります。

Black Pug様の肝切除 / 焼灼に関する体験談

Black Pug様の肝切除 / 焼灼に関する体験談

肝切除などの治療歴があるBlack Pug様
肝切除などの治療歴があるBlack Pug様
Black Pug様
50代後半
同居家族:
一人暮らし
治療歴
同居家族:
一人暮らし
性別   :
女性
発症時年齢:
40代
現在の年齢:
50代後半
現在の職業:
自営業(発症時:自営業)
現在の状態:
経過観察中
既往歴  :
乳がん、子宮頸がん
※患者さんの名前は仮名です。
肝がんヒストリー
Black Pug様 肝がんの病歴
Black Pug様
肝切除 / 焼灼
息子のために早期回復を目指して、リスク覚悟の腹腔鏡手術
肝切除 / 焼灼
下線が引いてある単語を選択すると、用語解説をご覧いただけます。
 外科の先生からは開腹による「区域切除」が勧められました。
 その時、私の頭の中は真っ白でしたが、ただただ、当時不登校だった高校生の息子のことが気がかりで「開腹して長期に家を空けるなんて無理。早く家に帰らなければ」という思いだけが強くありました。我が家がひとり親ということもあって余計に、焦りや不安、覚悟など、いろいろな思いがないまぜになっていたんだと思います。また、乳がんで左胸を全摘していたため、これ以上、絶対に身体に傷を作りたくない気持ちも強かったです。そのため、さまざまな治療選択肢について冷静に考える余裕がなかったにも関わらず、私は事前に調べていた「腹腔鏡手術」にこだわりました。
 そのことを先生に伝えると「腹腔鏡手術のリスク」について詳しく説明されました。腹腔鏡では区域切除はできず、部分切除しかできない。やったとしたら、危険な上に再発転移のリスクが上がる、といった説明でした。
 しかし、私の決意は固く、息子の話もした上で「リスクがあっても腹腔鏡でお願いします」と強く主張しました。
 外科の診察室に入って小一時間やり取りした頃でしょうか。先生は最終的に私の希望を受け入れてくれました。先生が腹腔鏡手術を受け入れてくれたので、セカンドオピニオンについては考えませんでしたが、もし断られていたら、他の病院を探していたかもしれません。
1カ月後、腹腔鏡手術は行われて、無事にがんを取りきることができました。