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分からないこと、不安に思うことなど、よくある質問に専門医がお答えしています。
その他の検査
前立腺がんは、発生してから10~20年くらいの期間は、進行がゆるやかですから、家族に前立腺がんにかかった人がいる場合でも、早めの40歳から毎年1回、必ずPSA検査を受けていれば、過度に心配する必要はないでしょう。
ただ、1種類で完璧な検査方法はありません。PSA検査だけでは発見できないがんも15~20%は存在しますから、前立腺がんになりやすいと心配な場合は、直腸内触診、画像検査(経直腸的超音波《エコー》検査、前立腺MRI検査)などと組み合わせた検査を泌尿器科専門医で受けるようにするとよいかもしれません。
いちがいには言えませんが、前立腺がんは多くの場合、発生してから最初の10~20年は生長が遅いのが特徴です。もし、毎年、定期的に検査を受けていて、前年には異常がなかったのであれば、今回の異常ががんであったとしても、一刻を争う事態とは考えにくいと思われます。しかし、あなたの健康に関わる問題ですから、できるだけ早く精密検査を受けたいと希望されるのであれば、対応してくれる医療機関を積極的に探してみてもよいかもしれません。
人間ドックなどの健康診断では、健康保険の適用対象外ですので自己負担となります。在住している(住民票がある)自治体が前立腺がんの集団検診を実施している場合、保険ではなく自治体の補助を受けて検診を受けることができます。実施の有無や自己負担額については、各自治体や加入している健康保険組合に問い合わせてみてください。
上記のような健診や検診で、PSA値が高いなどの異常が発見されて精密検査を受ける場合や、前立腺がんが疑われる自覚症状があって自ら医療機関の検査を受ける場合は、一般診療となり、医療保険が適用されます。
もし、手術ができない理由がよく分からない場合は、勇気を出して、もう1度、医師に説明を求めてください。悲観的になる必要はないかもしれません。ごく初期の場合やPSAが10ng/mL以下で直腸内触診や超音波(エコー)検査、前立腺MRI検査では確認できないような小さながんの場合、経過を観察することがあります。こういう場合も手術はできないと言われるでしょう。ただ、約15%の人には早く進行するがんがみられるので、必ず医師の指示通り、定期検査を受けてください。
手術以外の積極的な治療法としては、主にホルモン療法と放射線療法があります。手術はできなくても、どの治療法がよいかは、がんの病期や年齢、全身状態、副作用などを考慮して選択されます。そのためにも、納得できるまで主治医と相談し、必要なら他の専門家にセカンドオピニオンを求めてみるのもよいのではないでしょうか。



