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前立腺がんへのよくある質問

監修:
群馬大学名誉教授 黒沢病院予防医学研究所所長 山中 英壽 先生
協力:
黒沢病院予防医学研究所 熊坂 文成 先生/加瀬 嘉明 先生

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分からないこと、不安に思うことなど、よくある質問に専門医がお答えしています。

原因

背が高い(185cm以上)と前立腺がんになりやすい、というのは本当ですか?

前立腺がんになりやすい人について傾向を探ろうと、体格や人種、食事内容など、さまざまな疫学的調査が行われています。その中には、背が高い人は前立腺がんになりやすいとする報告もないわけではありませんが、それを否定する報告もあり、長身と前立腺がんの関連については確立した見解がありません。50歳以上の3人に1人は前立腺の潜在がん(ほかの原因で死亡した人から偶然発見されるがん)であると言われるほど、大きく年齢に関わる病気です。したがって、身長にかかわらず、食事や運動など健康的な生活を心がけ、50歳からは検診を受けるようにしましょう。

前立腺がんになりやすいのはどのようなタイプの人ですか?

前立腺がんになりやすい人のタイプとして、年齢が50歳以上、ご家族に前立腺がんの方がいる、欧米型の食生活を送っている、などが挙げられています。

父が前立腺がんで亡くなりました。私もなりやすいのでしょうか?

前立腺がんの発症と家族歴については、以前から研究が進められていますが、欧米ではすべての前立腺がん患者のうち、遺伝性のものが5~10%という報告があります。たとえば、父親、兄弟に前立腺がんの患者さんが1人いるとリスクが2倍、2人いるとリスクが5倍になるといわれています。家族に前立腺がんの患者さんがいる人では、若い年齢で発症することもありますので、40歳ぐらいからPSA検査を受けることが勧められます。

私は前立腺がんですが、子や孫にも遺伝するのでしょうか?

前立腺がんは、子や孫に必ず遺伝するわけではありません。
がん細胞の発生には、遺伝子の変異(何らかの原因で遺伝子が変化すること)が関与していますが、遺伝子の変異は生まれつきの要因だけではなく、タバコや食生活などの後天的な要因によっても起こります。後天的な要因で起こった遺伝子の変異はがん細胞に限定してみられるため、子や孫には遺伝しません。
一方、生まれつきの要因は、子や孫に受け継がれます。ただし、要因を受け継いでも必ず前立腺がんを発症するわけではありません。

関連ワード
遺伝子変異検査
がん発症の関係性

普段から揚げ物など油っこい食事が多いのですが、前立腺がんの発症と食生活とは関係あるのでしょうか?

近年、日本で前立腺がんの罹患率が高くなっているのは、日本人の食生活の欧米化が一因であるともいわれています。明確に証明されてはいませんが、動物性脂肪、食用油、赤身肉、乳製品の摂取が多く、野菜類、食物繊維の摂取が少ない食生活を送っている人と前立腺がんとの関連が指摘されています。他のがんの予防と同じように、前立腺がんにおいてもバランスのとれた食生活を心がけることはとても大切です。

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