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医療者とのコミュニケーション

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がん医療用語:調査からみた医療用語

耳から入るがん医療用語が、患者さん・ご家族にどのように理解されているのか、調査した結果をまとめました。意味が思い浮かびにくい用語、正しく理解されていない用語の1例としてご覧ください。

  • 意味が思い浮かびにくい用語
  • 正しく理解されていない用語

音(カタカナ)で表記された言葉について思い浮かぶ意味を回答いただいた結果、 回答率が低かった用語を掲載しています。

BSC(ベストサポーティブケア)回答率 3.5%
がんに対する積極的な治療は行わず、症状などを和らげる治療に徹すること。
効果的な治療が残されていない場合などに、あるいは患者さんの希望に応じて、 積極的ながんの治療は行わず、痛みをとったり、QOL(生活の質)を高めたりす ることを目的にしたケアに徹することを指します。

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TNM分類(ティーエヌエムブンルイ)回答率 3.6%
がんの進行度を判定する基準で、国際対がん連合が採用している病期分類。
病期とはがんの進行度を示します。Tは発生したがんの大きさ・広がり・深さの程度を、Nは周囲のリンパ節へのがんの広がりぐあい(浸潤)を、Mは他の臓器へのがんの転移の有無を数値で示しています。T、Nは0〜4の5段階、Mは0と1の2段階の数字を付けて大きく分類する仕組み。0は「無い」ことをあらわし、1〜4は数字が大きいほど程度が重いことを示します。たとえば乳がんでは、しこりが大きいほどTの数字が大きくなりますし、Nは1なら腋のリンパ節への転移が疑われます。Mは0なら乳房から遠い場所には転移がないことを、1なら転移があるとをあらわし、例えばT2N1M0などと表現します。詳細は臓器ごとに異なり、それぞれ分類の基準が定められています。

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支持療法(シジリョウホウ)回答率 4.0%
抗がん剤による治療に伴う副作用を予防・改善する対策を講ずる治療。
抗がん剤による化学療法には、強い副作用を伴うことが少なくありません。そこで、副作用に対する対策が必要になります。吐き気を伴う場合は、吐き気を止める薬、骨髄抑制などがあれば白血球が作られるのを助ける薬、貧血を改善する薬、細菌感染から身を守る抗菌薬などが使われています。なお、精神療法の一種に支持療法と呼ばれるものがありますが、がんの治療でいう支持療法とは別のものです。

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EBM(イービーエム)回答率 5.1%
科学的根拠に基づき、患者さんの状況や価値観に配慮し医療にあたること。Evidence-based Medicineの略。
医師個人の経験や勘に頼るのではなく、実際により多くの人に対する治療において効果や安全性がどうであったかを示す客観的な科学的証拠に基づいて治療にあたることを意味します。科学的な証拠がなく、権威のある人の意見による治療はEBMの上では低いレベルで治療としては推奨されません。医師は科学的根拠に基づいたうえで、かつ患者さんの状況や価値観に配慮して治療方針を示します。 患者さんにとっては、自分の受ける治療がEBMに準じる治療であるのかどうかを知ることは治療の有効性・安全性を知る意味でも大切です。

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分化度(ブンカド)回答率 6.1%
がん細胞が正常細胞とどの程度異なるかを指すもの。
悪性度とほぼ同じ意味です。細胞は徐々に成熟して特定の機能を担う細胞になり、その後寿命が尽きて死んでいきます。成熟していく過程を分化といい、成熟の程度を示すことが分化度です。正常な細胞は分化度が高く、がん細胞は成熟度が逆行していくことが多いため、分化度が低い(未熟な)がん細胞ほど、悪性度が高いといえます。つまり、分化度が高いほど、正常細胞に近いということができます。がん細胞でも、もとの正常な細胞だったときの形や働きをかなり持っているものを分化がん、あるいは高分化がんといい、これは正常細胞に近いため悪性度は低いと考えられています。正常細胞だったときの名残がみられない未熟な細胞を低分化がん、もとの細胞が判別できないものを未分化がんといい、悪性度が最も高いと考えられています。

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分子標的治療(ブンシヒョウテキチリョウ)回答率 7.1%
がん細胞が増えることに関係している分子に直接働きかけるがんの治療法。
がんが増える際に大切な役割を果たしている分子(遺伝子やその遺伝子が作り出すたんぱく質など)を狙って、その働きを妨げる薬を分子標的薬といいます。分子標的薬を使った治療が、分子標的治療です。分子標的薬はがんが増えるメカニズムの研究をもとに開発されています。薬で標的がぴったり合うと、鋭い切れ味(効き目がよいこと)を示します。従来の化学療法に比べてがん細胞以外の正常な細胞への影響が少ないため、化学療法に見られる正常な細胞への影響である骨髄抑制などは少ないと考えられています。すでに数種類の分子標的薬ががん治療で使われています。しかし、これまでの抗がん剤にみられない副作用が出ることがあります。

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随伴症状(ズイハンショウジョウ)回答率 7.6%
病気に伴ってあらわれる、その病気の症状とは別の症状。
がんの場合は、お腹に水がたまったり、むくんだり、体重が減少したり、痛みを伴ったりするなど様々なことがあります。これらはいずれも、随伴症状と呼ばれるものです。このような症状がある場合、がんそのものに対する治療とともに、随伴症状に対する対応も必要になります。

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異型度(イケイド)回答率 7.6%
がん細胞の形が正常細胞とどれだけ違うかの度合い。
がんは成長するうちに、もともとの正常な細胞の形や大きさが変化します。正常な細胞とがん細胞を比較して、どれだけ形や大きさが異なっているかを示す異型度は、がんの顔つき(悪性度)を意味します。顔つきが悪いがんは顔つきの良いがんに比べて悪性度は高くなります。異型度はグレード1、2、3という数字で表され、数字が大きいほどがんの顔つきが悪いことを意味します。

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作用機序(サヨウキジョ)回答率 8.0%
薬や治療が、体の中で働くしくみ。
たとえば薬の作用機序とは、薬が体の中に入ってから効果を発揮するまでに起こる、薬の作用に関する一連の反応過程のことをいいます。例えば、抗がん剤の中にはがん細胞を殺して効果を発揮する薬や、がん細胞の分裂を抑えてがんの増殖を制御するなど、作用機序が異なる薬がたくさんあります。このように作用機序の異なる薬を数種類使って、効果を最大に、副作用を最小にしようと、医師は知恵を絞るのです。作用機序が明らかな場合は、なぜその薬や治療法に効果があるのか、どのような副作用が予測されるのか、科学的に説明ができます。ただし、現在使用が許可されている薬や治療法であっても、患者さん個々で予測できない体の反応や薬の副作用があらわれることもあります。そのため治療法の選択には薬や治療法の効果だけでなく、安全性の面では科学的な検証が十分になされた薬や治療法であるのか確かめる必要があります。

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奏効率(ソウコウリツ)回答率 8.1%
治療効果があらわれた割合。または、あらわれる割合。
薬による治療や放射線療法の治療の効果を示す指標の一つとして使われています。たとえば、同じ治療を受けた人の中で、4週間以上継続して各種の画像検査でがんが消えた人と、がんの大きさがもともとの大きさより30%以上小さくなった人が、どれくらいの割合いるのかで示されます。奏効率は治療法を選択するときの指標の一つですが、生存率を示すものではありません。

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硬結(コウケツ)回答率 8.1%
体の表面や柔らかい組織が病的に硬くなること。
前立腺がんや口腔がん、乳がんなどでは、がんの存在を硬結としてとらえて医師の診察で見つけることができます。ただし、硬い部分があっても、そのすべてががんとは限らず、硬結は充血、炎症によってもみられます。たとえば、治療の際にも注射した部位が炎症などで硬くなったりする場合があります。注射したところの炎症による硬結が強い場合、違和感を感じることもあります。組織の表面が盛り上がってできた硬いこぶは腫瘤(しゅりゅう)と呼んで区別します。

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有害事象(ユウガイジショウ)回答率 9.1%
治療や検査に関係して体に起こる患者さんにとって有害な反応。
治療や検査との直接の関係が不明な場合も含め、体に好ましくない反応をすべて指しています。一般には副作用と同じ意味で使われることが多いです。 有害事象が疑われる場合は、あらかじめ想定される症状などをよく聞いておき、異常があったら主治医の先生に状況を伝えることが大切です。

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集学的治療(シュウガクテキチリョウ)回答率 9.5%
いくつかの異なる治療を組み合わせて行う総合的な治療。
複数の異なる治療法とは手術や薬による治療、放射線療法などを指します。例えば、進行がんの場合、まず抗がん剤治療を数コース行って、原発巣や転移巣をできるだけ小さく少なくして、残ったがんを手術で取り除いて完治を目指す場合が典型的です。
集学的治療では様々な分野の専門性が必要なため、複数の科の医師、看護師、その他の医療スタッフがチームを組み、治療にあたってはそれぞれの分野の専門的な知識で対応をします。このように、さまざまな医療スタッフがチームを組んで治療にあたることはチーム医療と呼ばれています。

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組織型(ソシキケイ)回答率 9.6%
がんができた場所の細胞や組織の種類。
上皮細胞(臓器の内側と外側を含む表面部分の細胞)にできたがんをがん腫、筋肉や神経組織、骨など上皮細胞以外にできたがんを肉腫といいます。がんの9割以上はがん腫で、がん腫はさらに、(1)偏平上皮がん=皮膚などの細胞に似て、角化を伴い、粘膜表面にできる、(2)腺がん=内臓の分泌物を出す上皮にできる、(3)未分化がん=最初にどこにできたのかわからないがんなどに分けることができます。がんの種類によって、組織型はさらに細かく分かれていて、それぞれがんの性格も違うため治療法もそれぞれ異なります。

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骨髄抑制(コツズイヨクセイ)回答率 11.6%
治療の副作用などにより骨髄(赤血球、白血球、血小板といった血液成分を造る場所)が十分に働かなくなる治療の副作用のこと。
がんの治療で化学療法や放射線療法をすると、骨髄が十分に働かなくなる重い副作用がみられることがあります。骨髄は血液を作っている臓器で、その働きが十分でなくなると、白血球をはじめとする血液成分が減少します。白血球がある一定の数値以下に減少すると、感染症にかかりやすくなり、重症の場合は命にかかわる状態になることもあります。ほかに血小板が減ると出血しやすくなり、赤血球が減ると貧血になります。近年、骨髄抑制を軽くする薬も開発されてきましたが、いまも治療上の難しい問題のひとつです。

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有意差(ユウイサ)回答率 13.2%
比較するもの同士において解析の結果が偶然ではなく、明らかに統計学的に差があるという意味。
治療法や薬の効き目を比較する場合に、片方がより多くの人に効いたとする結果がでても、比較した人数と効果の程度によっては、その差が誤差の範囲となる(偶然でも起こり得ると考えられる)場合があります。明らかな差か誤差の範囲かについて、統計学では一定の基準を定めていて、その基準に照らし合わせて、明らかに差がある場合に有意差があるといいます。比較するもの同士に有意差がない場合、比較するもの同士の治療の効果には差がないということになります。治療の効果は、有効性だけでなく安全性にも左右されます。

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多剤併用療法(タザイヘイヨウリョウホウ)回答率 13.7%
いくつかの薬を組み合わせる治療法。
治療効果が高まり、かつ、副作用が減ることを期待して、複数の抗がん剤を組み合わせる方法です。複数の抗がん剤は、組み合わせるだけではなく治療のスケジュールなどを変えることでも治療効果を高めるよう臨床試験などで検討されています。

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予後因子(ヨゴインシ )回答率 14.1%
病気の経過の見通しに影響を及ぼす要素。
がんの場合、がんのできた場所、がんのタイプ、病気の進みぐあい、リンパ節への広がり、他の場所への転移、年齢、合併症、治療法の成績などが予後を予測する要素となります。予後因子の検討は、最適な治療法を選ぶ際の参考になります。

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病期分類(ビョウキブンルイ)回答率 15.0%
病気の進行度を判定する基準。
病期のことをステージともいいます。病気の状態に応じた治療法を選ぶ際の重要な目安となるほか、治療後の状態を予測するときにも役立ちます。がんの場合は、国際対がん連合が採用しているTNM分類をもとにして、大きく0〜4期までに分けられています。がんの種類(がんのできた臓器)によって分類法が異なります。

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