膀胱がんと生きる
患者さんが語る“治療後の生活”
※本サイトに掲載している体験談は、個々の患者さんへのインタビューの内容に基づき作成しています。病状や経過、治療への向き合い方などはお一人おひとり異なります。また、本サイトに記載されている症状などがあっても、膀胱がんとは限りません。ご自身の症状で気になることがあれば、医療機関を受診し、医師にご相談ください。
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性別男性
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診断時の年齢40代後半
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現在の年齢50代前半
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診断筋層非浸潤性膀胱がん
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治療歴膀胱全摘除術
治療後
手術後も入院したままで、新たに尿をためておく場所となるストーマ装具(パウチ)の管理について、看護師さんから指導を受けました。装具の交換が一人でできるようになることが退院条件のひとつでした。人によっては時間がかかる方もいるようですが、私はあまり苦労することなく交換方法を身に付けることができました。
装具が剥がれて漏れないように、装具の上に保護シートを貼っています。
かぶれを防ぐために、装具を交換する日には入浴時にストーマ周辺や保護シートを貼っている部分を丁寧に洗うように心がけています。かぶれがひどくなった場合は、入浴後に皮膚科で処方された塗り薬を塗布してから新しい装具を付けています。
約2Lの容量の蓄尿袋を装具につなげて使用していますが、蓄尿袋は床に置く必要があるので、ベッドで寝ています。以前、寝返りを打って蓄尿袋につながっている管が外れてしまったことがあってからは意識して寝るようになり、自然と寝相がよくなりました。旅行時もベッドで寝るために、和室ではなく洋室を選ぶようにしています。
趣味の釣りに出かける際には、トイレが完備されている釣り場を選ぶようにしています。多機能トイレである必要はなく、一般的な個室トイレであれば装具の排泄処理は問題なく対応できています。また、外出の際には予備の装具セットと保護シートを常に持ち歩き、万が一のトラブルに備えています。
職場の上司と相談のうえ、膀胱がんと診断された時点から休職していました。膀胱全摘除術後1ヵ月半で退院し、退院10日後に復帰しました。復帰にあたっては、再度上司と相談し、最初は週3日勤務からスタートし、体調をみながら無理のないペースで仕事に戻ることができました。復帰から6ヵ月後に週4日、1年後には週5日勤務と段階的に増やしていきました。上司の理解を得られたおかげで、無理なく復帰することができ、感謝しています。
通勤前には必ずトイレを済ませて、ストーマ装具がしっかりと装着されているかを確認しています。これにより、職場に着くまでの約40分間、トイレや装具に関して心配することなく安心して通勤できます。また、職業柄、話す機会が多く喉が渇くため、こまめに水分を摂るようにしており、休憩時間には必ずトイレで装具を空にすることを習慣にしています。
定期検診では、血液検査、尿検査、そして造影剤を使ったCT検査を受けています。最初は1ヵ月ごとに検査を受け、その後は3ヵ月ごと、現在は6ヵ月ごとに受診しています。まもなく5年間の経過観察が終了しますが、膀胱全摘除術後にリンパ節への転移はなかったと先生から言われていたので、検査結果や再発に対してはあまり不安を感じることはありません。普段はがんのことを意識することなく、日常生活を送っています。
知人が膀胱がんと診断され、膀胱全摘除術を受けることになりました。ストーマに対する不安を抱えている様子だったので、本人とご家族からさまざまな質問や相談を受けました。自分の経験をもとにアドバイスを伝えたところ、その情報が参考になったと感謝され、自分の経験が役立ったことがうれしく感じました。
メッセージ
ストーマを造設することで大変なことや不自由なことが多いというイメージを抱く方も多いのではないでしょうか。私はストーマが日常生活に及ぼす影響は、思っていた以上に少ないと実感しています。
装具のふくらみは、ズボンのベルトの右側の下あたりに、わずか1~2cm程度あるだけで、特に気になりません。
装具の排泄処理でトイレに行く回数が増えたことや、3~4日に1回装具を交換する手間が増えたことを除けば、ストーマを造設する前と生活はほとんど変わっていないと思います。ストーマに不安を抱いて膀胱全摘除術を受けることをためらっている方には、実際にはそれほど負担に感じないということを伝えたいです。