※本サイトに掲載している体験談は個々の患者さんのご経験をインタビューした

内容に基づき作成しています。病状や経過、治療への向き合い方などはお一人おひとり異なります。

かず様の発症 / 診断に関する体験談

かず様の発症 / 診断に関する体験談

肝切除/焼灼、TACE、その他の治療歴があるかず様
肝切除/焼灼、TACE、その他の治療歴があるかず様
かず様
40代後半
同居家族:
夫、子ども
治療歴
肝切除 / 焼灼
TACE
その他治療
同居家族:
夫、子ども
性別   :
女性
発症時年齢:
40代
現在の年齢:
40代後半
現在の職業:
自営業・フリーランス(がん教育講師、不登校相談支援など)
(発症時:公務員(教員)
現在の状態:
経過観察中
既往歴  :
B型肝炎、慢性肝炎、膵腫瘍
※患者さんの名前は仮名です。
肝がんヒストリー
縦にスライドするとご覧いただけます
かず様 肝がんの病歴
かず様
発症 / 診断
B型肝炎からステージⅡの肝細胞がんへ移行
発症 / 診断
下線が引いてある単語を選択すると、用語解説をご覧いただけます。
 大学生の頃、献血を機にB型肝炎ウイルスに感染していることがわかりました。10年ほど後に、母も肝炎を発症したことで、出産時の母子感染であることを知りました。感染が判明したときは特に症状もなく、経過観察していけば良いとのことでしたが、大学卒業後2年間、パラグアイでJICA海外協力隊の活動をして帰国した年に肝炎を発症し、2年ほど、炎症を抑えるための注射のためにほぼ毎日通院治療を続けました。炎症が落ち着いた後は、3ヶ月おきに血液検査等で経過を診ていただく日々でした。
 夫の転勤等が落ち着き、産休代替教員として小学校に勤務し始めましたが、その2ヶ月後にクリニックの定期検診の際の肝臓エコーで複数の影が存在したため、総合病院でCTMRI等で精密検査をしたところ、腫瘍の数からステージⅡの肝細胞がんと診断されました。
 B型肝炎ウイルス感染から肝細胞がんに移行する例はそれほど多くないと聞いていたことや、肝細胞がんは比較的高齢の方の病気だと思っていたこともあり、告知を受けたときは、「まさか」と信じられない気持ちと、「なってしまったのか」との気持ちが交互に訪れ、頭の中が真っ白になるというのはこういうことかと思うくらい何も考えられない状態でした。
 がんと聞くと、どうしても死を意識してしまうこともあり、家族と一緒の時は忘れられても、一人になるといつまで息子と一緒に過ごせるのかなどと不安になってしまい辛いこともありました。