※本サイトに掲載している体験談は個々の患者さんのご経験をインタビューした

内容に基づき作成しています。病状や経過、治療への向き合い方などはお一人おひとり異なります。

からくり様の薬物療法に関する体験談

からくり様の薬物療法に関する体験談

肝切除/焼灼、TACE、薬物療法などの治療歴があるからくり様
肝切除/焼灼、TACE、薬物療法などの治療歴があるからくり様
からくり様
60代後半
同居家族:
妻、猫
同居家族:
妻、猫
性別   :
男性
発症時年齢:
60代
現在の年齢:
60代後半
現在の職業:
公務員(相談員)
現在の状態:
抗がん剤治療中
既往歴  :
2型糖尿病、慢性肝炎、B型肝炎
※患者さんの名前は仮名です。
肝がんヒストリー
縦にスライドするとご覧いただけます
からくり様 肝がんの病歴
からくり様
薬物療法
副作用への対処については、ご自身で判断せず、必ず医師や薬剤師・看護師等にご相談ください。
TACE後の再発に対して抗がん剤の治療を選択
薬物療法
下線が引いてある単語を選択すると、用語解説をご覧いただけます。
 TACEの3ヶ月後に、こんどは小さい腫瘍が7つみつかりました。TACEを受ける際に、治療後も再発する可能性があることは聞いてはいましたが、同時期に母が他界したこともあり、このときは精神的に一番落ち込みました。腫瘍の数が多いからか、TACEではなく抗がん剤で治療することになりました。このとき先生に余命について尋ねたところ、「1年半くらい」と言われてしまったことや、抗がん剤に対してあまり良くないイメージを持っていたこともあり、ショックが大きかったです。
 抗がん剤の治療を始めてみると、想像していたよりも副作用が少なく、仕事への影響も殆どありませんでした。嬉しいことに治療効果もあって、がんが縮小しました。多少の副作用はありますが、それぞれに対策を講じていただき、ごく普通に生活できています。仕事や生活との両立が叶うこの治療をずっと続けられることを願っています。
国立がん研究センター中央病院 薬剤部 阿部 健太郎さん
薬剤師からの一言
薬剤師 阿部様
 肝細胞がんに限らず、抗がん剤治療は外来での治療が増えてきているため、治療と生活や仕事の両立をうまく続けていくためには、ご自宅でのご自身による副作用対策や管理、つまりセルフケアが大切です。例えば爪や手足の皮膚の副作用に対しては、保湿剤や抗炎症剤等を使ってコントロールするようにします。薬剤師は、抗がん剤治療によって、どんな副作用が起きる可能性があるかを事前にご理解いただき、予防できること、症状が出た時にできることについて、情報提供していますので、ぜひご活用ください。