※本サイトに掲載している体験談は個々の患者さんのご経験をインタビューした

内容に基づき作成しています。病状や経過、治療への向き合い方などはお一人おひとり異なります。

ねむ様のTACEに関する体験談

ねむ様のTACEに関する体験談

肝切除/焼灼、TACE、薬物療法、その他の治療歴があるねむ様
肝切除/焼灼、TACE、薬物療法、その他の治療歴があるねむ様
ねむ様
60代後半
同居家族:
治療歴
同居家族:
性別   :
男性
発症時年齢:
50代
現在の年齢:
60代後半
現在の職業:
非常勤講師(発症時:会社員)
現在の状態:
経過観察中
既往歴  :
B型肝炎
※患者さんの名前は仮名です。
肝がんヒストリー
縦にスライドするとご覧いただけます
ねむ様 肝がんの病歴
ねむ様
肝切除 / 焼灼 TACE
副作用への対処については、ご自身で判断せず、必ず医師や薬剤師・看護師等にご相談ください。
TACEを受けてから手術、そしてHAIC
肝切除 / 焼灼 TACE
下線が引いてある単語を選択すると、用語解説をご覧いただけます。
 診断を受けた病院では治療が難しかったため、別の病院の紹介を受け転院しました。担当の外科医から、「手術の前に肝動脈化学塞栓療法(TACE)しましょう」と言われ、診断後まもなくTACEのため1週間ほど入院しました。TACEでは私の場合は痛みを伴いました。大きながんの断末魔の悲鳴が痛みとして現れたのかもしれません。痛みは長くは続きませんでした。
 TACEを実施し退院後は職場に復帰し、2か月後に12時間かけて切除手術を行いました。私は麻酔で寝ているだけで負担はありませんでしたが、付き添っていた妻は翌日めまいを起こし倒れました。長時間の付き添いと緊張で疲れていたのでしょう。
 手術の10日後、体内にリザーバーを埋め込み、肝動注化学療法(HAIC)を開始しました。1週間に1度、抗がん剤の入ったポンプの交換に通院しながら、腰にポンプをぶら下げて職場にも復帰しましたが、特に仕事に支障はなかったです。
聖路加国際病院 相談支援センター AYAサバイバーシップセンター 医療連携室 がん相談支援室 橋本 久美子さん
看護師からの一言
看護師 橋本様
 ご家族は時として、日常生活と看病の狭間で「自分がしっかりしなくては」、との思いから、患者さん以上に緊張とストレスを感じておられることがあります。医療者にとっては、ご家族もケアの対象ですから、大変なとき、お辛いときはいつでも頼りにしていただきたいと思います。看護師やがん相談支援センターなどでもお話を伺うことができますし、社会的、精神的な支援のお役に立てることもあります。どうかご遠慮なく周囲に助けを求めていただき、休めるときは休んでくださいね。私たちは、ご家族の「患者さんを支えたい」という思いを大切にしながら、サポートしたいと思っています。