胃がんの術後補助療法の目的とは?1)
手術では目に見えるがんをすべて取り除きますが、画像検査でも写らないごく微細ながん細胞が、体のどこかに潜んでいる可能性があります。これらが成長して再び現れるのが「再発」です。
術後補助療法の目的は、全身に薬を行き渡らせて、残っているかもしれない微細ながん細胞を消滅させ、再発を予防することにあります。
手術単独でも治癒する可能性はありますが、この治療を加えることで再発のリスクを下げ、完全に治る(治癒)確率が高まることが期待されています。
この治療の対象となるのは、がんの進行度が「ステージⅡ」または「ステージⅢ」と診断された患者さんです。また、手術を終えたあと、体力が回復し、肝臓・腎臓などの臓器がしっかりと機能していることが条件となります。
胃がんの術後補助療法はいつ始める?1)
手術による体力が回復するのを待ってから開始します。一般的には、手術後4~8週間以内に開始するのが望ましいとされています。
- <参考文献>
- 日本胃癌学会 編:患者さんのための胃がん治療ガイドライン 2026年版, 金原出版, 2026, p78-79