手術以外の治療法が選択されるのはどんな場合?
抗がん剤治療を行う1)
以下のように胃がんが進行している場合は、手術をしてもがんを取り切れない可能性が高いです。
- 肝臓など別の臓器に転移している
- 遠くのリンパ節に転移している
- がんが腹腔(お腹の内側)に散らばって、しこりを作っている
- がんが再発した
こういった場合は、がんを小さくして症状を軽減することや、病気の進行を遅らせることを目的に、抗がん剤治療が実施されます。
抗がん剤の治療法については胃がんを知るにまとまっています。抗がん剤の副作用とその対処法については以下のリンク先で詳しく説明していますので、参考にしてください。
緩和治療を行う1)
胃がん患者さんの日常生活を少しでも楽にするために、手術や抗がん剤治療ではなく、痛みを和らげる治療のみを行うこともあります。これを緩和治療と呼びます。
緩和治療は終末期に限定した治療ではなく、胃がんの診断を受けた時点から始まるものです。体の痛みを和らげるのはもちろんですが、心のつらさを和らげることも緩和治療に含まれます。心のケアは医師のみでなく、看護師、理学療法士、臨床心理士など、さまざまな医療関係者によって行われ、患者さんの生活をサポートします。
- <参考文献>
- 日本胃癌学会 編: 患者さんのための胃がん治療ガイドライン 2026年版, 金原出版, 2026, p20,37-42,63-64,77-84,100-101