胃がんの術前療法の目的とは?
術前療法とは、検査の結果「手術でがんを取り除ける」と判断された患者さんに対して行う抗がん剤を使った治療(化学療法)のことです。手術の前に抗がん剤を使うことで、がん(腫瘍)を小さくするとともに、検査では見つけられないような小さな転移を消滅させて、完全にがんを取り切って術後の再発の可能性を低くすることを目指します1)。
胃がんの術前療法のメリット・デメリットとは?
胃がんの手術を受けたあとは、食事が思うようにとれなくなったり、体力が落ちてしまったりして、予定していた抗がん剤治療を受けられないことがあります。一方、手術前のまだ体力のあるうちであれば、比較的強力な治療を行える可能性が高いので、結果として、手術によって胃がんを完全に除去できる確率が高まるでしょう。一方で術前にできる画像診断には限界があり、術前療法をやらなくてもよい早期がんの患者さんが対象に含まれてしまう場合があります1)。個々の患者さんにとってのメリット・デメリットを総合的に判断して術前療法を行うかどうかを判断します。
- <参考文献>
- 日本胃癌学会 編:患者さんのための胃がん治療ガイドライン 2026年版, 金原出版, 2026, p40-41