乳がんの体験談

悩みや不安を抱えたときにどのようにがんと向きあえばよいのか。
自分らしくがんと向きあう患者さんやご家族の体験談・メッセージなどをご紹介します。

みなさまの
体験談
患者
  • がんの治療を終了し、定期的な検査通院中

乳がん 54歳 女性 

1997年に手術を受けました。小学生と中学生の子どもを夫一人に託して逝かなければならないかと観念したこともあります。しかし、手術を終えてはじめて迎えた年末、お正月の支度をできることのありがたさをしみじみと感じました。その頃、毎日新聞に「生きる者の記録」という記者のレポートが連載されて、毎日何度も同じ記事を読んだりしました。あるがん患者の「がんになったことは不運であったけれど、悪いことばかりじゃなかった」ということばに触発されて、がん患者の希望を物語に書くことにしました。2年前に8回の連載小説を完結することができ、今年の夏、それを「フロイデ−ベートーヴェンはがんにならない 桐生 久」として新風舎より出版することができました。がんを乗り越えた方、乗り越えようとしていらっしゃる方々へのエールのつもりで書き続けました。
ひとりでも多くの方に読んでもらえて、今生きていることの歓びをがんに対する免疫力に変えていただけたら、作者にとっての最高の歓びです。

勇気づけられた言葉、場面

「がんになったことは不運ではあったけれど、悪いことばかりではなかった。がんは愛することの尊さを教えてくれた」