支持療法とセルフケア

抗がん剤の前後で予防的に使うものや、突発的な吐き気の症状をやわらげるものなど、さまざまなタイプの制吐剤があります。

• 治療前の数時間は固形の食品を避け、水分を十分に摂りましょう。
• 便秘の予防が吐き気を避ける上で有用な場合があります。
• ゆったりとした服装を心がけましょう。

吐き気や嘔吐が続き、食事が取れない。

便秘を生じやすいお薬の減薬や、下剤の使用を検討します。

• 水分、食物繊維や乳酸菌（ヨーグルトなど）を意識的に摂りましょう。
• おなかを温め、“の”の字にマッサージしましょう。
• できる範囲で身体を動かしましょう。

• 3日以上排便がない。
• 下剤を使って1～2日たっても便が出ない。

口の中を清潔に保つためのうがい薬があります。

• 歯磨き粉の使用を控えたり、低刺激のものに切り替えましょう。
• アルコールが入ったうがい薬は、口の中が乾燥するため使用を控えましょう。

口内炎によって食事や飲水ができない。

しびれを軽減するお薬を使ったり、しびれの原因となっているお薬を調整することがあります。

• マッサージや運動をおこないましょう。
• 足にしびれが生じている場合、歩行に気を付けましょう。

• しびれが悪化した。
• しびれによって日常生活で困っていることがある。

−

• 脱毛前にあらかじめ短く散髪しておくと、お手入れや抜け毛の掃除がしやすくなります。
• 脱毛後は就寝時にナイトキャップを付けたり、刺激感やかゆみがある場合は保冷剤などを活用しましょう。

ウィッグを作りたい（自治体によっては助成を受けられるところがあります）。

症状が重い場合は、輸血をおこなうことがあります。

動悸や息切れがしない範囲でゆっくり動き、こまめに休息を取るようにしましょう。

ふらつきなどの貧血症状が悪化している。

症状が重い場合は、白血球を増やすお薬を使用することがあります。

• 手洗い、うがいをこまめにおこないましょう。
• 体温を毎日測りましょう。
• シャワーや入浴を毎日おこない清潔に保ちましょう。

高熱が出ている（緊急性が高い可能性があるため、迷ったら連絡をしましょう）。

症状が重い場合は、輸血をおこなうことがあります。

• 物にぶつかったり転ばないように注意しましょう。
• 歯磨きをするときは歯茎を強くこすらないようにしましょう。

出血が止まらない。

−

• 調味料で味を各自調整するようにしましょう。
• これまでの食生活にこだわらず、食べたいものを食べましょう。

味覚の変化によって食事が取れない。