肺がんの体験談

悩みや不安を抱えたときにどのようにがんと向きあえばよいのか。
自分らしくがんと向きあう患者さんやご家族の体験談・メッセージなどをご紹介します。

みなさまの
体験談
患者
  • がんの治療を継続中

肺がん 50歳 男性 

現在ステージW(肺内多発性転移)の腺がんです。直近平成19年11月13日〜23日に入院して胸水3000cc抜きました。
がん宣告は平成18年10月です(このときステージVa〜Vbのため手術不可:肺門部に3cmのがん&縦横リンパ節に転移)。セカンドオピニオンでも同様「オペは不可、放射線&抗がん剤治療しかない」⇒やっと「自分のがんを自分で認めるようになり」入院して放射線治療で1.5cmとなった。同時に2つの抗がん剤投与(1回/3週間)。副作用はあったが先生に話をして一時中止、その後2回治療を経て平成19年8月まで仕事に復帰。

8月に再発9月の検査にて「胸膜播種、多発性転移」で余命数ヶ月〜14ヶ月と宣告された。抗がん剤はもうきかないので「分子標的薬しかない」と言われ1ヶ月服用するも「だるさと湿疹」ひどく中止。検査結果も効果なしと判明した。11月に入り息苦しさがひどくなり「胸水」を抜いた。そして先生から次の分子標的薬を提供されたが「もういいです」とはっきり断り治療はしないことにしました。12月の検診にて「痛みがでると思うから緩和ケアを考えたほうがいいですよ」と言われたが、現在痛みはないし・・・。「治療しないならもうすることはないですよ」=このように聴こえたのです。

現在は温熱療法、サプリメント服用、気孔にかかっています。但し1回/月の検診は今迄同様にしていきます。今後は@統合医療、A緩和ケア科のある病院を紹介していただいたのでそちらの方へ眼をむけて生きたい。がんのステージは先生方の治療方針を決める指標であって「患者の寿命をおしはかるものではない」と強く思うようになりました。今年も「笑いと感謝」で無理せず、楽せず、あきらめずに「折り合いをつけてがんに負けないように」生きていきます。

勇気づけられた言葉、場面

がん宣告された時「何故俺が・・」との思いから素直に認めることができず心の葛藤があったがセカンドオピニオンで「この治療方法で間違いない」と言っていただいたときは心の中がスッキリとして安心して入院治療ができた。このときの先生が「以前からの走る仲間(同じランナーズクラブ)」だったのです。感謝です。もうひとつは、がん患者の勉強会で『無理せず、楽せず、あきらめずに生きましょう』といわれたことです。今からの私の生活信条であります。でも一番のベースとなるのは家族・友人のいままでと変わらぬ接し方に感謝です。