乳がんの体験談

悩みや不安を抱えたときにどのようにがんと向きあえばよいのか。
自分らしくがんと向きあう患者さんやご家族の体験談・メッセージなどをご紹介します。

みなさまの
体験談
患者
  • がんの治療を終了し、定期的な検査通院中

乳がん 43歳 女性 会社員

私ががんに気づいたのは2002年の春でした。当時勤めていた会社のお客さんが乳がんであることを聞き、いつもは子どもとお風呂に入るので触ったことはなかったのですが、たまたま一人でお風呂に入ったときに右の胸に大きなしこりを見つけました。
2000年に突然主人を亡くし、途方にくれてやっと親子三人で生きていく希望が見えたときでした。36歳でした。
誰にも相談できず悶々と2ヶ月が過ぎ、やっと決心がつき病院で受診をすると、乳がんであることがわかり、すぐ手術、化学療法とパタパタと過ぎていきました。たまたま仕事場の上司がとても理解のある方だったので、治療中気分のいいときにだけ仕事に行くことが出来ました。
今6年たち現在は看護師です。39歳でこの経験を基に辛い患者さんを支えられればと思い、看護師を志しました。とにかくなにか生きる希望が欲しかったのです。あのままでしたら、子どもと三人で生きていく自信がありませんでした。

自分ががんを経験し、いまだ再発におびえながら暮らしていく中で、同じような患者さんを自分が経験してきたもので、少しでも支えられればと考えています。
40才代の学生生活は毎日が楽しく、生きていることへの感謝で一杯でした。辛いこともありましたけど(子宮体がんの疑いや、卵巣がんの疑いで)…でも今現在患者さんが辛いのですから、それに比べたらぜんぜん辛くは感じませんでした。

勇気づけられた言葉、場面

主治医に、検診のときに診察室で向かい合い話しているときに、「患者さんの椅子から、医療者側の椅子に来る人はあまりいないんだよ。ぜひ一緒に働こう」と言われました。40過ぎに新卒看護師なんてと思っていたものですから…これが私の生きる希望へとなりました。

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