がんになっても -がんの治療を、その人「らしい」生活のなかで。-

アストラゼネカ

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乳がん・前立腺がん・肺がんを中心に患者さん・ご家族の体験談、高額療養費制度などの情報を紹介

私からのメッセージ

上原 弘美さん
看護師、患者、両方の経験をもつ「ぴあナース」として
患者さんと医療者をつなぐ心の架け橋をめざす

がんになって得たものが多いと思える幸せ

三度もがんにかかって、もちろん死生観や価値観は変わりましたが、こういった周りの人の助けでどうにか自分らしさを保つことができ、乗り越えることができました。
自分らしさの説明は難しいですが、言えるのは、がんになった自分を自己否定せずにいられたことでしょうか。
私はがんになってあきらめたものは何もない、むしろ得たものの方が多く、今が充実している、とはっきり言えます。マッサージ師になるという夢を実現したこともそうです。
そして、私のマッサージサロンに来られた患者さんが、凝り固まった心と身体がほぐれて、苦しい胸の内を吐き出した後に笑顔で「気持ちよかった。ありがとう」と言われると心が温かくなり私自身がとても癒されます。この仕事の喜びですね。

医療者として気づけなかった患者さんの気持ちに気づく

三度目のがんの告知を受けた日、印象的なできごとがありました。ショックで呆然自失となって外来のソファでうなだれていると、告知に同席していた看護師さんが声をかけてくれるでもなく黙って通り過ぎていったのです。とても悲しい気持ちになりました。
看護師時代の自分を振り返ると、同じようなことをしていたことを思い出しました。声をかけるだけで患者さんは救われるのに、それに気づかない。こういった医療者の対応が、患者さんを孤独にするのだと気づきました。
病状や治療法の説明にしても、医師は「聞かないから理解しているだろう」、患者さんは「なんで詳しく説明してくれないのか」とお互いが待っていることがあります。また患者さんはただ話を聞いてほしいだけで、答えを求めないときもあります。

がんになった経験を活かして患者さんと医療者の架け橋に

サバイバーナースの会「ぴあナース」研修会の様子

このような患者さんと医療者のすれ違いはたくさんあるのではないか。ならば看護師であり、がん患者でもあるという経験を活かして、がん医療の一端をサポートできるのではないか。そう思ってがんを体験した看護師に呼びかけてつくったのがサバイバーナースの会「ぴあナース」です。
最初は顔つながりで沖縄県内の数人が集まってスタートしました。患者さんの気持ちがわかって、医療現場も理解でき、専門的な立場から支援もできるのが強みです。
今は、全国に仲間が増えてきて、ネット上で情報交換したり、沖縄での研修会や東京、大阪で交流会なども開催しています。
看護師とはいえ、一人のがん患者です。まずは自分自身が患者となってがんと向きあい、そして仲間と気持ちを分かちあうことで大きな力になります。その体験を看護に活かしたり、新たに患者支援活動に参加したり、患者さんと医療者の心の架け橋となれるよう、ともに学び交流を深めながら、貴重な体験を活かしていきたいと考えています。

皆さまの体験が誰かの生きる力になります

「自分らしくがんと向き合う皆さんの姿、想い」
「患者さんからご家族への想い」「ご家族から患者さんへの想い」

このようなテーマで皆さまからの
体験談を募集しています詳しくはこちら