甲状腺がんの体験談
- みなさまの
体験談 - 患者
- がんの治療を終了し、定期的な検査通院中
甲状腺がん 33歳 男性 会社員
数年前に右甲状腺乳頭がんと診断されました。
診断される半年くらい前から喉に圧迫感があり、なんとなく風邪をひきやすくなっていました。当時は、仕事がかなり忙しかったため、ストレスだろうと思い込んでいました。そんなある日、強い喉の痛みと圧迫感を感じ、何気なく首を触ってみたらシコリを発見しました。仕事柄、クリニックに出入りしていたので、知り合いの耳鼻科の先生に相談しました。
おそらく甲状腺の腫瘍だろうとの事で、大きな病院を紹介されました。CT検査、生検を経て甲状腺乳頭がん、首のリンパ節にも若干の転移ありとのことでした。
診察前は、年齢的なことと男性であることから甲状腺がんの可能性は低いといわれていたので、診断結果を聞いたときにはショックを隠せませんでした。子供が3人おり、この先どうなるのかと不安もありました。手術は、右甲状腺、右リンパ節切除と右側のみ摘出しました。
術後は、全身麻酔の副作用なのか半日嘔吐が続きました。また、腫瘍を取った部分に血がたまらないようにするドレーンがわずらわしく嫌でした。その後の体調は順調です。ただ甲状腺がんは進行が遅く、私の場合は左の甲状腺を残してあるので、10年間の経過観察になっています。気長にゆっくりやっていこうと思っています。
勇気づけられた言葉、場面
やはり子供達の笑顔です。妻が子供達と寄せ書きを作ってくれたときは、励みになりました。また、主治医が人生の夏休みくらいに思ってていいよ。手術は成功させるから君は助かるよ。今は、何もしないで休みなさい。仕事やら家庭やらの不安は少し安らぎました。