がんになっても -がんの治療を、その人「らしい」生活のなかで。-

アストラゼネカ

文字サイズ

乳がん・前立腺がん・肺がんを中心に患者さん・ご家族の体験談、高額療養費制度などの情報を紹介

  1. HOME
  2. 最適な医療を受ける
  3. 医療者とのコミュニケーション
  4. がん医療用語(五十音順)
  5. ハ行のがん医療用語(五十音順)

がん医療用語:五十音順

診察や治療など、医療者との会話で耳にするいくつかの医療用語を集めて解説しています。五十音順で探すことができます。

病期分類(ビョウキブンルイ)
病気の進行度を判定する基準。
病期のことをステージともいいます。病気の状態に応じた治療法を選ぶ際の重要な目安となるほか、治療後の状態を予測するときにも役立ちます。がんの場合は、国際対がん連合が採用しているTNM分類をもとにして、大きく0〜4期までに分けられています。がんの種類(がんのできた臓器)によって分類法が異なります。
標準治療(ヒョウジュンチリョウ)
治療の効果や安全性が広く認められている治療法。
治療成績が良く、安全性についても科学的な臨床試験によって多くの例で証明され、医師からも広く支持され使われている治療法のことです。標準治療はガイドラインとして、がんの種類ごとにまとめられています。標準治療の確立と普及は、日本全国どこの医療機関でも有効性と安全性が認められた治療を受けることができ、治療を受ける患者さんにとって大切な情報です。
病変(ビョウヘン)
病気によって生じる体の組織の病的な変化。
がんにかかると、必ず組織に変化が起こります。内視鏡などで病気により変化している部分を観察すると、がんかどうか判断のつく場合もあります。また、その部分の組織をとって顕微鏡で観察すると、がんの有無、がんのタイプなどがわかり、診断を確定させることができます。また、X線やCT、MRI検査などから、画像として変化をとらえることもできます。したがって病変の様子は、治療法を決めるために必要な情報の一つです。
病理検査(ビョウリケンサ)
体の分泌物や細胞、手術で切除した組織や針などで採った組織を、染色して顕微鏡で調べる検査。
細胞をみる細胞診や組織の形態をみる組織診では、診断を確定させることができるほか、病気の進みぐあい、今後の見通し、治療効果がどれくらいあるかの予測などができます。通常は結果がでるまでに2、3日かかりますが、手術中にがんかどうか、リンパ節にがんが広がっているかどうかを素早く判定する迅速診断と呼ばれる検査もあります。また、尿や痰(たん)などをもとに細胞を顕微鏡で見る細胞診も病理検査の一つです。
副作用(フクサヨウ)
治療によって、本来の目的である作用や効果とは違う、ほかの作用や効果が現れたり、生体に不都合な状況が引き起こされたりすること。
病気の予防や検査、治療などを目的に使われた薬が原因となって、治療の目的である本来の作用と違う体の反応が起こることを副作用といいます。薬による治療の場合、様々な作用機序から本来の作用(がんの薬の場合は、がんを殺す作用)以外にどのような副作用があるのか知ることが重要になります。一般的に副作用と言うと薬による好ましくない体の反応を指しますが、医学的にはそのような好ましくない反応は有害事象といって区別しています。
抗がん剤治療や放射線治療では、治療効果と副作用を考えた上で、自分にとって最もよい治療法を選ぶことが大切です。手術療法の場合は、後遺症という言いかたがされます。
服用(フクヨウ)
薬をのむこと。
服用にあたっては、薬を飲むタイミング(用法)、薬を飲む分量(用量)に注意することが大切です。用法・用量を守らないと、薬が十分な効果を発揮できなかったり、副作用が強く現れてしまったりすることになりかねません。飲み薬を服用するときは、お水やぬるま湯で飲むことが理想です。
薬を出された場合は、医師や薬剤師の先生の話をよく聞き、決められた用法・用量の指示に従うようにしてください。なお、薬には飲み薬と、うがい薬や坐薬などの飲み薬でないものがあります。
分化度(ブンカド)
がん細胞が正常細胞とどの程度異なるかを指すもの。
悪性度とほぼ同じ意味です。細胞は徐々に成熟して特定の機能を担う細胞になり、その後寿命が尽きて死んでいきます。成熟していく過程を分化といい、成熟の程度を示すことが分化度です。正常な細胞は分化度が高く、がん細胞は成熟度が逆行していくことが多いため、分化度が低い(未熟な)がん細胞ほど、悪性度が高いといえます。つまり、分化度が高いほど、正常細胞に近いということができます。がん細胞でも、もとの正常な細胞だったときの形や働きをかなり持っているものを分化がん、あるいは高分化がんといい、これは正常細胞に近いため悪性度は低いと考えられています。正常細胞だったときの名残がみられない未熟な細胞を低分化がん、もとの細胞が判別できないものを未分化がんといい、悪性度が最も高いと考えられています。
分子標的治療(ブンシヒョウテキチリョウ)
がん細胞が増えることに関係している分子に直接働きかけるがんの治療法。
がんが増える際に大切な役割を果たしている分子(遺伝子やその遺伝子が作り出すたんぱく質など)を狙って、その働きを妨げる薬を分子標的薬といいます。分子標的薬を使った治療が、分子標的治療です。分子標的薬はがんが増えるメカニズムの研究をもとに開発されています。薬で標的がぴったり合うと、鋭い切れ味(効き目がよいこと)を示します。従来の化学療法に比べてがん細胞以外の正常な細胞への影響が少ないため、化学療法に見られる正常な細胞への影響である骨髄抑制などは少ないと考えられています。すでに数種類の分子標的薬ががん治療で使われています。しかし、これまでの抗がん剤にみられない副作用が出ることがあります。
BSC(ベスト・サポーティブ・ケア)
がんに対する積極的な治療は行わず、症状などを和らげる治療に徹すること。
効果的な治療が残されていない場合などに、あるいは患者さんの希望に応じて、積極的ながんの治療は行わず、痛みをとったり、QOL(生活の質)を高めたりすることを目的にしたケアに徹することを指します。
PET検査(ペットケンサ)
がん細胞が取り込みやすい物質を注射し、がんが存在している可能性のあるところを画像化する検査。PETはポジトロン(陽電子)断層撮影の略。
たとえば、がん細胞は正常な細胞に比べてブドウ糖をより多く取り込むことがわかっています。そこでその性質を利用し陽電子を放出するタイプのブドウ糖を注射して、がん細胞に取り込まれた放射線を測定することにより、ブドウ糖がたくさん取り込まれている(放射線が多く検出される)部分が描かれた画像を得られます。全身像を一度に撮影できるので、他の検査でがんが疑われたり、再発の徴候がみられるとき、あるいは他の検査で転移などが認められないときに、さらに調べるために行われる検査で、がん細胞が存在する可能性のある部分の様子を観察することができます。はじめに検査薬を注射して、約1時間ほど安静にした後に数10分の検査を行います。施設によって異なりますが、検査時間は全部で約2時間程度かかります。がんの広がりを調べる上では大切な検査ですが、検診にどのくらい役立つかについては、まだ十分に明らかにされていません。
放射線療法(ホウシャセンリョウホウ)
放射線を体外から当てることでがん細胞を殺すことや、がんに伴うつらい症状をやわらげることを目的とする治療。
外科療法、抗がん剤治療と並ぶがん治療の三本柱の一つです。治療自体には痛みがないこと、手術と違い治療後の社会復帰が早くできることなどの利点があります。がんを治すことを目的に治療する場合もありますし、がんに伴う症状を和らげる目的で使うこともあります。体の外側から放射線を当てる方法と、放射線を発するアイソトープと呼ばれる物質が入った細い粒状の容器をがんの中に埋め込む治療法などがあります。放射線療法には独特の副作用や後遺症もあります。事前に担当医師からよく聞くことが大切です。
ホスピス
治療効果が期待できない末期がんの患者さんを心身に渡り全般にケアする考え方。
そのようなケアをする施設をさす場合もあります。病期にかかわらず患者さん本人の意思でそのようなケアを受けることは可能です。患者さんが人生の最後を迎えるまで、人間らしい生活を送ることができるように、一般的にがんに対する積極的な治療は行わず、医療スタッフやソーシャルワーカー、ボランティアなどがチームを組んでケアをしていく考え方や、そのような施設のことを意味します。患者さんの病期にかかわらず、症状をやわらげる(緩和的な)治療を受ける施設である緩和ケア病棟も、ホスピスの機能を兼ね備えています。ホスピスは病院併設のものと独立型のものがあり、最近では在宅でホスピスに取り組む医師もいますので、選択肢が多様になってきました。
ホルモン療法(ホルモンリョウホウ)
ホルモンが発育に関わるがんに対して、ホルモンの働きを抑える薬を用いる治療法。
がんの場合は、主に乳がん、子宮がん、前立腺がんで使われています。がんの成長に関係しているホルモンが作られるのを抑える効果や、ホルモンががんに作用するのを妨げる効果をもつホルモン剤を使っておこなう治療法です。副作用が化学療法剤と比べて少なく、長期に使うことができます。主な副作用は、ほてりなどです。ホルモン療法は、内分泌療法と呼ばれることもあります。がんの種類によって治療法は異なりますが、化学療法や放射線療法などと組み合わせて使用されることもあります。

皆さまの体験が誰かの生きる力になります

「自分らしくがんと向き合う皆さんの姿、想い」
「患者さんからご家族への想い」「ご家族から患者さんへの想い」

このようなテーマで皆さまからの
体験談を募集しています詳しくはこちら