がんになっても -がんの治療を、その人「らしい」生活のなかで。-

アストラゼネカ

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乳がん・前立腺がん・肺がんを中心に患者さん・ご家族の体験談、高額療養費制度などの情報を紹介

私からのメッセージ

若尾 直子さん
「がんとともに歩む、生きる、生活していく」
その気持ちを大切に。

安心して生活を送りたい想いで飲み続けたホルモン剤

乳がんの治療は長期にわたることも多く、再発も視野に入れながら生活していく必要があります。乳がん患者の70%はホルモン療法が効くがんであるため、多くの人はホルモン療法として女性ホルモンを抑える薬を5年、10年と服用します。副作用で、さまざまな症状が出てくる場合もありますが、がん細胞も自分自身の体の一部です。長い人生で、ともに歩む、ともに生きていく、ともに生活していくという気持ちをもって、共存していく覚悟でいればよいと思っています。

私は、通常5年飲むホルモン剤を10年飲みました。主治医は(標準治療が5年服用のため)「もう飲まなくてもいいのに、いつまで飲むの?」と笑っていました。

長期的目標をもつことで不安を軽く

しかし、それには理由がありました。薬を飲んでいる限り、がん細胞の増殖を抑えられるような気がして、ずっと飲んでいたかったのです。薬の服用が終わることで、病院とのつながりが消えるような不安もありました。薬を飲むことで、安心して生活が送れるのであれば、頼りたいという気持ちは自然なのだと思います。

現在の活動をしている中で、精密検査が必要といわれた方からの相談も増えています。検査結果が出るまでの期間は短いですが、その不安はとても大きいものです。様々な情報を得たいという藁をもすがる気持ちは私も体験しました。

不安を軽減するには、長期的目標をもつことが大事です。もし乳がんだった場合、どういう治療があって、どんなフローで自分はどこに進んでいくのかを知っていれば、精神的な負担は軽くなると思います。

自分らしさを忘れない

薬剤師の観点で私が思うのは、乳がんは合理的に治療方針を立てられるがんだということです。近い将来、薬物療法でがんの根絶は無理でも克服はできるのではないかと期待しています。

確かに乳がん治療は長期に及ぶこともありますが、それぞれの時期をうまく乗り越えられる術はいくつでもあります。不安だけに縛られず、一歩ずつ確実に進んでもらいたいです。多くの患者さんはあふれる情報の選別ができず、それに振り回されています。そんなときに私たち乳がん体験者が、先人として一緒に必要な情報を探し出せたらと思います。ひとりじゃないということを知ってほしいですね。

治療期間が長くなるということは、主治医との付き合いも長くなるということですから、先生とのコミュニケーションにも工夫してみてはと思います。診察時間には限りがあるので、聞きたいことはなるべく事前に整理しておき、ある程度本音をいうことも大切です。

状況をうまく伝えることで、診察時間を有効に使うことができるのではないでしょうか。

そして何より、自分らしくあることが一番です。私の場合は、

「やりたいことはやるし、やりたくないことは、なるべくしない」

これには家族の協力も必要ですし、周囲への感謝も忘れてはいけないと思います。そして、

「がんとともに歩む、生きる、生活していく」

皆さまの体験が誰かの生きる力になります

「自分らしくがんと向き合う皆さんの姿、想い」
「患者さんからご家族への想い」「ご家族から患者さんへの想い」

このようなテーマで皆さまからの
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