甲状腺がんの体験談

悩みや不安を抱えたときにどのようにがんと向きあえばよいのか。
自分らしくがんと向きあう患者さんやご家族の体験談・メッセージなどをご紹介します。

みなさまの
体験談
患者
  • がんの治療を終了し、定期的な検査通院中

甲状腺がん 37歳 女性 主婦

私が甲状腺乳頭がんになったのは28歳の時でした。今から10年弱前です。
当時、子供3人の育児に追われ、毎日自分の事に構う余裕がない生活を送っていました。ある日、子供の耳鼻科の診察に訪れた際、医師から呼び止められ「お母さん、左側の首に腫れがあるでしょう。近いうちに内科で診てもらいなさい」と言われました。
突然の医師からの言葉に訳も分からず、とりあえず近所の内科を受診したところ、すぐに大きな病院で診察を受けるよう紹介状を渡されました。そして、大きな病院に行き、その日のうちに甲状腺がんの告知をされました。ステージW、リンパ節転移有、大きさが卵大でした。手術後、10年がもうすぐ経過しますが後遺症が続いています。左側首から肘までのしびれ、気圧の変化に弱いなどがあります。
私は、過去にもし戻ることができるのならば自分に言いたいこと、子育て中のママたちに言いたいことがあります。「もっと、自分を気遣って」妊婦検診の血液検査では甲状腺がんの数値はわかりません。若いから大丈夫ということもありません。
しばらくしてわかったことですが、私の祖父の妹も甲状腺がんで二度手術をしていました。当時の担当医からも家族性の可能性もあることを言われました。娘には同じ思いをさせたくないのでもう少し大きくなったら病気の事、早期発見が大切なことを伝えたいと思っています。

勇気づけられた言葉、場面

私ががんだとわかった時、娘は2歳でした。
まだ、抱っこをせがむ時期でした。そんな時、私の代わりに息子たちがよく娘をおんぶしてくれました。今は、兄弟喧嘩をしたりしますが、当時は息子の優しさに感謝し励まされていました。