喉頭・咽頭がんの体験談

悩みや不安を抱えたときにどのようにがんと向きあえばよいのか。
自分らしくがんと向きあう患者さんやご家族の体験談・メッセージなどをご紹介します。

みなさまの
体験談
患者
  • がんの治療を継続中

喉頭・咽頭がん 64歳 男性 派遣社員

2020年冬。コロナ禍真っ只中でしたが、コロナ感染はなく生活していました。お風呂に柚子を浮かべ入った翌日に、喉が赤くなり被れたのかと思ってました。しかし、膿瘍となり500円玉位の穴が開き、膿が出たのです。もちろん、血も混じり腐った様な臭いの膿でした。救急隊員も見たことのないことで何科の病院にアクセスするかも悩まれ、近くの大学病院の形成外科に受け入れて頂きました。膿瘍の外傷は、数カ月で良くなりました。しかし、院内で耳鼻咽喉科も受診する事になり、喉頭鏡で診たところ、白くカビの様な物が声帯にこびりついており、組織検査をしました。その時に、がんが発覚し、リンパ節にも転移が見られ、声帯の切除と左右リンパ節の掃除をする事になりました。ステージWでした。経過は10日で退院でき、色々な事が出来る様になりました。ストローで水分補給や、一人での排便や入浴もできるようになりました。この先の事はまだわかりませんが、できる限りスポーツもできるように、一生懸命生きて行きます。

勇気づけられた言葉、場面

私には25年間寄り添ってくれているパートナーがいます。2021年4月に医師から放射線治療では無理と言われ、手術しか無いと聞いた時にショックで手術するか否か考えます。と言い家に帰りました。その人が、泣きながら怒りながら、「何故生きる為に手術を決めてくれないの。目が見えて、耳が聞こえて、しゃべれるよう産まれた。今は文明の利器もあり、声を失う事の方が、見えなくなるより聞こえなくなるより、ましだと思えば良いよ。」と言葉をかけてくれました。おかげで勇気を持って、手術を決めて治療に望む励みになりました。