乳がんの体験談

悩みや不安を抱えたときにどのようにがんと向きあえばよいのか。
自分らしくがんと向きあう患者さんやご家族の体験談・メッセージなどをご紹介します。

みなさまの
体験談
患者
  • がんの治療を終了し、定期的な検査通院中

乳がん 56歳 女性 

2001年3月、30代から有った乳腺腫の一つが肥大。ステージUa。1回目「浸潤がん」にて左乳房1/3カット・予定では1/4カットのはずが術中迅速診断で1/3に。腋窩リンパ節郭清。 病理検査にて「非浸潤がん」2回目全摘。主人が医療関係者だったので、生検から1週間で手術。考える間も無く検査・手術と進んだ。いろんな事を勉強したのは全てが終わってから。2回目に決意した時は、さすがに乳房を失う悲しさ、辛さに絶えられずに、心療内科へ。抗がん剤や放射線治療の選択もあったが、ストレスを抱えていられる私ではなかったし、主人は即決で全摘指示。術後は化学療法を1年間。その後はホルモン療法。2006年4月に終了。

痛みの緩和がこれほど長引き、辛いものだとは考えもしませんでした。何時まで続くか解らない、先が見えない痛みのコントロール。 精神的にも参り始めています。
命と引き換えに失った乳房・心の痛みは消える事はないでしょう。体の痛みはいずれは緩和される事を信じてペインクリニックに通い続けています。

勇気づけられた言葉、場面

片房になって再建を考えなかった訳ではないですが、年齢的にもしないことに。しかし失った辛さは今も。母や、姉妹にも黙っていましたが、術後1年目に温泉に行くことになり話さざる得なくなりました。母・姉妹の驚きとパニック、その中で甥(当時5歳)は「おばちゃんのオッパイ、ウインクしてるね」って。「子供の物の見方って凄いなぁ」って思いましたし、救われました。「ウインク」してると思えばいいんだ・・・今では「私のオッパイ、ウインクしてるの」って言える様になりました。甥っ子に感謝しています。
-甥っ子から