肺がんの体験談

悩みや不安を抱えたときにどのようにがんと向きあえばよいのか。
自分らしくがんと向きあう患者さんやご家族の体験談・メッセージなどをご紹介します。

みなさまの
体験談
患者
  • がんの治療を終了し、定期的な検査通院中

肺がん 48歳 女性 主婦

毎年受けている胸部X線で影を指摘され、CTを撮りました。肺がんの可能性ありと診断され、さらに大学病院を紹介されました。PET検査ではうっすら赤く光り、おそらくがんでは…と言われましたが、血液検査では何も反応がなかったので良性腫瘍かもと淡い期待を持ちました。
夫は、喫煙している自分ではなく、全くタバコを吸わない私が肺がんの疑いを指摘されたことにかなり動揺していました。 先生から放射線治療と胸腔鏡下手術、2つの選択肢を提示されました。手術を希望し、手術前には造影剤を使用したCT撮影、血液検査、肺活量検査、心臓の超音波検査、歯科検診を受けました。健診で影を指摘されてから手術日までは約3カ月かかりました。
先生からは、手術で腫瘍を取ってみないと確定診断は出来ないと言われ、かかる時間は良性だと約2時間半、術中病理検査で悪性となればトータル約5時間だと説明がありました。手術室に入ったのは13時、術後目覚めたのは18時だったので、私はそこで自分はがんだったのだと分かりました。
手術では、右肺下葉を全摘出、がんの種類は原発性肺がんの腺がん、大きさは1.5o×1.3o、ステージIA2でした。 転移はなかったので、今後は定期的に検査して経過を見ていきます。
術後は寝てても起きててもとにかく痛くて、処方された痛み止めも気休め程度の効き目で、神経の痛み止めの薬も同じでしたので、貼るホッカイロを貼って凌いでいました。家事などは相当手を抜きましたが、動いた方がいいので毎日我慢しながらやりました。歩く時も、振動でかなりの痛みがあり、もう私は手術前の元気な身体には戻れないんだ…とつらくなりましたが、2カ月経つ頃にはだいぶ痛みが引いてきました。その後休んでいたパートも週1〜2日程度入り社会復帰し始めています。

勇気づけられた言葉、場面

PET検査の結果を聞きに行ったとき、先生から「もしがんだとしても初期で小さいから取っちゃえば大丈夫だよ、最初の健診のX線写真で指摘されたのがラッキーだった、普通なら見落としてもおかしくない」と言われたので、自分は運が良かったのかもと思えました。