男性の膀胱の下にあり尿道を取り囲んでいる前立腺にできるがんです。進行が遅く、早期発見できれば比較的治りやすいがんです。
早期には症状がないことが多いのですが、尿が出にくい、頻尿など、排尿に関する症状が出る場合があります。進行すると血尿や骨に転移し、腰痛などがあらわれます。
家族に前立腺がん経験者がいる場合や年齢の高い人では発症リスクが高まります。
1年間に前立腺がんと新たに診断される人は10万人あたり128.8人、60歳以上から急激に増加します。
検査方法には前立腺液に含まれるたんぱく質「PSA」を調べる血液検査や直腸診があります。
治療法には監視療法、手術、放射線治療、薬物療法があり、進行度や体の状態等をもとに検討され、単独あるいは組み合わせて治療がおこなわれます。悪性度が低く、治療をすぐに始めなくても問題がない場合は監視療法がとられます。
出典:
国立がん研究センター がん情報サービス「それぞれのがんの解説」
国立がん研究センター がん情報サービス「がん登録・統計」(2015年)
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2021年9月更新