大腸にできるがんの総称です。大腸は結腸と直腸に分かれ、日本人の場合、S状結腸と直腸にがんができやすいと言われています。
早期にはほとんど症状はありませんが、進行すると血便や下血、下痢と便秘の繰り返しなどの症状があらわれます。慢性的な貧血や腸閉塞を引き起こすこともあります。発生要因としては生活習慣が考えられ、赤肉や加工肉を食べたり、飲酒や喫煙の習慣があったりするとリスクが高まります。また、遺伝性疾患である「家族性大腸腺腫症」や「リンチ症候群」の家系には大腸がんが多く見られます。
大腸がんと新たに診断される人は1年間に10万人あたり110.4人。男性のがんでは胃がん、肺がんに次いで3番目、女性では乳がんに次いで2番目に多いがんです。年齢では40歳代から増え始め、年齢が上がるほど増加します。
治療法には、内視鏡治療、手術、薬物療法、放射線治療などがあり、進行度や体の状態などをもとに検討、選択されます。
出典:
国立がん研究センター がん情報サービス「それぞれのがんの解説」
国立がん研究センター がん情報サービス「がん登録・統計」(2015年)
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