血液中の白血球の一つ、リンパ球ががん化したものです。首や腋の下、足のつけ根などリンパ節の多いところに、通常は痛みのないしこりや腫れがあらわれ、数週間から数ヶ月かけて徐々に大きくなります。進行すると全身に広がり、発熱や体重の減少、過度な寝汗などの症状をあらわします。場合によっては腫瘤が気道や血管などを圧迫し、気道閉塞、血流障害などを起こし、緊急治療が必要となることもあります。
悪性リンパ腫には70種類以上の種類がありますが、大別すると「ホジキンリンパ腫」と「非ホジキンリンパ腫」の2種類に分けられます。
発生要因は未だ不明ですが、遺伝子の変異で発症すると考えられています。また、ウイルス感染や免疫不全も関係することがわかっています。
1年間に悪性リンパ腫に新たにかかる人は10万人あたり23.7人。年齢では60歳代から増加していきます。
主な治療法は薬物療法と放射線療法で、がんの進行度や体の状態から検討して選ばれます。
出典:
国立がん研究センター がん情報サービス「それぞれのがんの解説」
国立がん研究センター がん情報サービス「がん登録・統計」(2015年)
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2021年9月更新